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シングル・プラットフォームで4Gピコセルおよびマイクロセル機器設計をサポートする業界初の高集積RFトランシーバ「AD9356」と「AD9357」を発表

最高クラスのRF性能により消費電力や部材費を50%削減し、4G基地局の設計と開発をサポート

東京 (2009年05月19日) -

アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、シングル・プラットフォームで4Gピコセルとマイクロセル機器設計をサポートする業界初の高集積RF/デジタル・ベースバンド・トランシーバ「AD9356」と「AD9357」を発表しました。これらの集積トランシーバは、WiMAXやLTE(ロング・ターム・エボリューション)などの4G技術向けに、コスト効率に優れた基地局の設計や開発に貢献します。ラストマイル接続やワイヤレスバックホール(アクセス回線)・チャンネルの提供に向け、世界中でWiMAXの開発が進められています。その結果、通信事業者や基地局メーカーはユビキタス・カバレッジや高度なスペクトル効率に対するニーズに対応するために、より多くの、そしてより小型のピコセルやマイクロセルを配置して、ネットワーク容量を高める必要に直面しています。

最近の業界調査によれば、WiMAX機器の売上高は、固定およびモバイルWiMAX基地局と、CPE(customer premises equipment:ユーザ宅内機器)やその他の機器を含めて、2012年には年間590億ドル以上、2006年から2012年までの累計売上高では1,500億ドル以上と予想されています。さらに、ピコセルとマイクロセルを含めたWiMAX基地局の累計出荷数は、2012年までに約300万台に達すると予想されています。また複数のアナリストによれば、LTE加入者向け出荷数は2013年までに7,200万台を、またNodeBsやEPC (evolved packet core)機器を含む、全LTEインフラストラクチャ市場は2013年には50億ドルを突破する見込みです。

アナログ・デバイセズ社 WiMAXトランシーバ・グループの製品事業部ディレクタ、トム・グラツェック(Tom Gratzek)は次のように述べています。「今日のWiMAXやLTEインフラストラクチャ機器は、一般的に多くのディスクリート部品の性能に依存しています。これによって、パワー・バジェットを超えたり、目標とする市場投入の時期に間に合わないことが多々ありました。典型的なピコセル基地局用トランシーバは6個から8個の能動部品で構成される一方、マイクロセル基地局の必要部品数はこの2倍にもなることがあります。ADIの新しい集積トランシーバであるAD9356やAD9357を活用した設計では、2×2トランシーバの部品点数をシングル・デバイスに低減できるだけでなく、同時に消費電力を少なくとも50%カットします」

さらに、多数の基地局プラットフォーム(ピコセルおよびマイクロセル)にわたってシングル・トランシーバを用いることで、ハードウェアの設計サイクルを大幅に簡素化します。新しいトランシーバのコンフィギュラビリティによって、設計者は多数のプラットフォーム(通信事業者、送信パワー・レベル、周波数帯域、チャンネル帯域幅)をサポートするための開発および維持が可能となります。このフレキシビリティと、業界をリードするRF性能との組み合わせにより、市場投入までの時間を大幅に短縮し、50%を超えるBOM(部材費)の節減というメリットがもたらされます。

AD9356およびAD9357 WiMAXトランシーバについて
AD9356AD9357トランシーバは12ビットA/Dコンバータ(ADC)D/Aコンバータ(DAC)、完全なRF受信とRF送信シグナル・チェーン、そしてオンチップ周波数シンセサイザを集積しています。組み込まれたリアルタイム・コントロールやキャリブレーション・ループによって、工場でのキャリブレーションや試験時間を大幅に低減します。これらの新トランシーバはビームフォーミング・アプリケーションをサポートするように容易に組み合せることもできます。さらに、MIMO(多入力多出力通信)の展開をサポートするために、完全な受信回路と送信回路をそれぞれ2個ずつ内蔵しています。送信回路のS/N比は、4G基地局の厳しい要求条件に対応しつつ、アンテナ・ポートで出力パワー+13dBmから最高+36dBmまでのピコセルおよびマイクロセルをサポートします。設計者はこのトランシーバを配置し、フレキシブルなオンチップAGC(自動ゲイン制御)アルゴリズムを用いることで、受信回路の性能を最適化することができます。トランシーバには、既存事業者のベースバンド・コントロールAGCを用いるためのフックが搭載されています。

AD9356とAD9357トランシーバは、それぞれ2.3-2.7GHzおよび3.3-3.8GHzの範囲をサポートし、既存のWiMAX帯域やチャンネル帯域幅の3.5MHz、4.375MHz、5MHz、7MHz、8.75MHz、および10MHzに対応しています。ノイズ・フィギュアは3dBと優れ、最高クラスの直線性を誇ります。このデバイスはWiMAX/WiBroやLTEネットワーク・トラフィックの増加にあわせて、最適な実世界の性能を実現します。ADIの独自技術「スマート・パーティショニング」アーキテクチャが自律的なAGC、TPC(送信パワー・コントロール)やキャリブレーション・ルーチンをサポートし、RFドライバの開発負担を大幅に軽減します。トランシーバは革新的なファクトリ・キャリブレーション技術が特長なので、最終試験のコストや設計時間も大幅に節減されます。AD9356とAD9357は、競合製品に比べ、キャリブレーション時間が1/8になり、しかも代替トランシーバの場合、8~10ポイントのキャリブレーションが必要になるのに対して、新デバイスでは高精度のクローズド・ループ・パワー・コントロールにより、送信パワーのワン・ポイント・ファクトリ・キャリブレーションを提供します。

供給と補完製品について
AD9356AD9357トランシーバは10mm×10mmのCSP BGAパッケージで供給され、現在サンプル出荷中です。どちらもADIの超低ジッタ・クロック配分およびクロック生成製品や、さらに「ADL5521」や「ADL5523」といった、ADIの低ノイズアンプとの互換性があります。

全てのRFシグナル・チェーンをカバーするADIのRF IC製品群 ADIは、設計スキル、システムに対する理解、そしてプロセス技術を活用して、業界をリードする高性能のRF機能ブロックから、高集積の短距離およびWiMAXトランシーバまで、すべてのRFシグナル・チェーンをカバーする最も広範な無線周波数(RF)IC製品群を提供しています。RF機能ブロックには、ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)フェイズ・ロック・ループ・シンセサイザ(PLL)、TruPwr™と呼ばれるパワー・ディテクタログアンプ、X-Amp®に代表される可変ゲインアンプ(VGA)、パワーアンプ(PA)やローノイズアンプ(LNA)などのRFアンプ、ミキサー、ダイレクト・コンバージョン変調器と復調器が含まれています。

アナログ・デバイセズについて

アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。http://www.analog.com/jp

X-Ampはアナログ・デバイセズ社の登録商標、TruPwrは同社の商標です。