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高品質の連続波ドップラー処理を実現する8チャンネル超音波受信機IC「AD9276」「AD9277」を発表

  • ミッドエンドとハイエンドのカート方式超音波システム向け
  • 超音波システムのシステム・サイズと消費電力を低減し、設計を簡素化
  • 東京 (2009年04月08日) -

    アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、8チャンネル(オクタル)超音波受信機IC「AD9276」と「AD9277」を発表しました。超音波イメージングは、胎児の定期検診から最先端の心臓撮像まで、ますます複雑になる診断ニーズに対応して進化してきました。オクタル超音波受信機ICのAD9276とAD9277は、データ・コンバージョン技術のリーディング・プロバイダとして医用イメージング業界と長年にわたり協力してきたADIが投入する超音波受信機ICの第3世代製品で、新しい医用イメージング・アプリケーションの多様なニーズに応えます。

    オクタル超音波機ICのAD9276とAD9277は、パルス波(PW)ドップラー超音波だけでなく、連続波(CW)ドップラー超音波でも使えるように設計されており、ゲイン、フィルタリング、データ・コンバージョン、そしてCWドップラー信号処理用復調機能をシングル・チップに集積しています。

    超音波機器はCWドップラー処理を用いて血流の速度と方向を測定します。この測定技術により、医師は、心臓の弁や動脈の欠陥などの血管の状態をより正確に診断することができます。ADIの新しいオクタル超音波受信機ICにより、システム設計者は、ミッドエンドおよびハイエンドのカート方式超音波システムのサイズと消費電力の低減、設計の簡素化、そしてCWドップラー機能をあわせて実現することができます。

    AD9276とAD9277は、CWドップラー・モードで信号を処理する場合の消費電力がチャンネル当たりわずか90mWで、しかも必要となる基板面積は競合メーカーの超音波受信サブシステムより80%も小さくなっています。

    アナログ・デバイセズ社 ヘルスケア・セグメント・グループのディレクター、パット・オドハティー(Patrick O’Doherty)は、次のように述べています。「CWドップラー技術は、ドップラー・シフトを測定するという点で、他の医用超音波技術と異なります。ドップラー・シフトは、超音波信号の反射によりその周波数と位相が変化し、これにより血管、静脈、そして動脈中の血流の方向と速度を求められます。医用機器設計者は、ADIのオクタル超音波受信機ICにより、心臓や血管のさまざまな状態を評価するための効果的なツールを医師に提供できるようになります」

    オクタル超音波受信器ICはI/Q復調器を集積
    AD9276は、8チャンネルの可変ゲインアンプ(VGA)と、ローノイズアンプ(LNA)、アンチエイリアス・フィルタ(折り返し誤差防止)、そして12ビット80MSPS(百万サンプル/秒)のA/Dコンバータ(ADC)で構成されています。AD9277も同レベルの集積化に加え、14ビット50MSPSのADCを搭載しています。これら2つのオクタル受信機ICは、実際の条件下で動作した場合に、業界で最も低い入力参照ノイズ(0.75nV/√Hz @5MHz代表値)と、競合デバイスよりも6dB/√Hzも良好な入力ダイナミック・レンジを提供します。消費電力は、AD9276が12ビット40MSPS動作時でチャンネル当たり190mW、AD9277が14ビット40MSPS動作時でチャンネル当たり190mWです。

    AD9276とAD9277には、チャンネルごとにプログラマブル位相回転機能の付いた集積I/Q復調回路が内蔵されており、CWドップラー・シグナル・パスの性能を改善するとともに、サイズを縮小し、消費電力を低減します。各LNA出力はI/Q復調回路を駆動して、160dB/√Hz(代表値)を超える出力ダイナミック・レンジを提供します。

    AD9276とAD9277は、最高42dBまでの可変ゲイン・レンジと、アンチエイリアス・フィルタ・オプションの選択肢を特長としています。またシリアル・ポート・インターフェース(SPI)を備えているため、システム設計者はどのようなイメージング・モード、プローブ、消費電力要求に対しても、ノイズと電力性能をカスタマイズできます。CWドップラー・モードでは、各復調回路はSPIを介した16個の位相設定によって、位相回転を個別にプログラミングすることができます。さらに、システム設計者はSPIレジスタに書き込むことによって、超音波信号処理アーキテクチャを可能な限り最良のノイズ性能に最適化することも可能です。使いやすいソフトウェア・ツールで、各設定の操作が簡単に行えます。

    補完部品について
    AD9276およびAD9277オクタル超音波受信機ICの外部に使用する補完部品候補としては、「AD8021」低ノイズ高速アンプ、「ADA4841-2」デュアル、低消費電力、低ノイズ、低歪みアンプ、「AD7982」18ビット1MSPS PulSAR® ADCや「ADR433」 3.0V超低ノイズ電圧リファレンスがあります。

    価格と供給について
    AD9276AD9277は、現在サンプル出荷中です。量産出荷は2009年6月の予定です。ADIのヘルスケア・アプリケーション向け技術に関する詳細情報については、こちらのウェブサイトをご覧下さい。下の表中の価格は、米国における参考価格です。

    製品
    サンプル
    量産出荷
    1,000個受注時の単価
    パッケージ
    AD9276
    出荷中
    2009年6月
    62.00ドル
    100ピンTQFP
    AD9277
    出荷中
    2009年6月
    68.00ドル
    100ピンTQFP

    アナログ・デバイセズについて

    アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。http://www.analog.com/jp

    PulSARはアナログ・デバイセズ社の登録商標です。