| チンプンカンプンと思われるかもしれませんが、 ΣΔコンバータはそれほど難しいものではありません | |
| Q. ΣΔコンバータの仕組みを、クマのプーさん(頭の足りない クマさん)[1]でもわかるように簡単に説明していただけますか? | |
|
電圧を何回も測定して、それらの測定の平均値をとると、その結果のほうが1つ1つの測定よりも正確になります。これが「オーバーサンプリング」です。(個々の測定に含まれる誤差をランダム化するためにディザ[3]が必要になることもあります。)
A/Dコンバータ(ADC)の動作に起因するノイズには、明確な理論上の最小限度があります。ADCが周波数fsで信号をサンプリングした場合、その結果のデジタル出力にはそのノイズ信号が含まれ、この「量子化ノイズ」は一般にDCからfs/2まで均一に分布します。Kfsという高いレートでサンプリングすると、そのノイズ信号はDCからKfs/2までの広い帯域に広がって分布します。デジタル・フィルタによってfs/2を超えるすべてのノイズを除去すれば、デジタル出力のS/N比(SNR)が改善し、その結果ADCの分解能が向上します。
通常、S/N比はKの平方根で増加するため、S/N比を効果的に高めるにはかなり高いサンプリング・レートが必要になります。しかし、ΣΔモジュレータでは量子化ノイズが一様に分布しているわけではありません。ΣΔシステムの全ノイズの量は一定でも、その大部分は高周波(HF)領域に分布します。これは「ノイズ・シェーピング」と呼ばれ、これによってKをはるかに低い値にすることができます。
HFを取り除くためにΣΔモジュレータからのデジタル出力をフィルタ処理し、DCからfs/2までの周波数(ここに求める信号があります)を残せば、デジタル出力のS/N比と分解能が向上します。ΣΔ ADCはΣΔモジュレータとデジタル・ローパス・フィルタのみで構成されていますが、モジュレータもフィルタも最新の高密度デジタル技術によって簡単に製造できるものです。ΣΔ ADCの原理は40年以上も前から知られていましたが、チップに組み込めるようになったのは比較的最近のことです。
| この記事をダウンロードする (pdf, 1,308,655バイト) | ページトップへ |
| 筆者紹介:James Bryantは、1982年からアナログ・デバイセズの欧州地区でアプリケーション・マネージャを担当しています。リーズ大学で物理学と哲学の学位を取得し、さらにC.Eng.、Eur.Eng.、MIEE、FBISの資格があります。エンジニアリングに情熱を傾けるかたわら、アマチュア無線家でもあり、コールサインG4CLFを持っています。 | ![]() |
その他の関連情報
How a Sigma-Delta Converter Works (pdf, 126,435 bytes)
Basics of Sigma-Delta: Tutorial MT-022 (pdf, 289 kB)
Advanced Sigma-Delta Concepts: Tutorial MT-023 (pdf, 936 kB)
James Bryant's Audio Tutorial - Tech-on-Line
Single-chip digital stereo system
Advantages of sigma-delta ADCs
製品情報
analog is everywhere
From handsets to base stations from MP3 to advanced TV from data acquisition to instrumentation at work, in the car, at home analog is the interface to today's digital world, and high performance analog makes it exciting.
その他の関連リンク
© 1995 - Analog Devices, Inc. All Rights Reserved
