50th Anniversaryアナログ・ダイアログ創刊50周年記念号

アナログ・ダイアログは、1967年に当社製品の情報を提供するリソースとして創刊され、この度50周年を迎えました。現在では、エレクトロニクス業界で最も長く存続する技術情報誌となっています。このような成功を支えたのは、読者である技術者の皆様に他なりません。50年間にわたるご愛顧に感謝するとともに、これからも末永くご支援をお願いしたいと思います。

また、アナログ・ダイアログ創刊50周年を記念して、50周年記念号を発行いたしました。是非、下記よりダウンロードください!

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Ray Stata Remembers

Ray Stataとともに過去を振り返る

アナログ・ダイアログが50周年を迎えたことを誇らしく思います。同誌が創刊した1967年というのは、当社が設立されてからわずか2年後です。それ以来、アナログ・ダイアログはお客様からの高い評価に支えられ、50年にもわたって存続しています。現在では、企業が提供する技術情報誌としては最も歴史が古い部類のものになりました ... 全文を読む >


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アナログ・ダイアログの特選記事

この50年の間に、エレクトロニクス業界では数多くの画期的な技術が生み出され、技術的な進化が成し遂げられてきました。アナログ・ダイアログの記事の中にも、そうした成果が数多く登場しています。ここでは、1967年から今日までの記事の中から、特に印象に残るものをいくつか取り上げて紹介します。

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創刊当時のアナログ・ダイアログを手にするRay Stata
創刊当時のアナログ・ダイアログを
手にするRay Stata

Ray Stataの回想

アナログ・ダイアログが50周年を迎えたことを誇らしく思います。同誌が創刊した1967年というのは、当社が設立されてからわずか2年後です。それ以来、アナログ・ダイアログはお客様からの高い評価に支えられ、50年にもわたって存続しています。現在では、企業が提供する技術情報誌としては最も歴史が古い部類のものになりました。ここ3ヵ月の間に、25万人を超える方がアナログ・ダイアログのウェブ・ページにアクセスしています。

技術者による技術者のための記事

本誌の読者は技術者です。創刊時から現在に至るまで、お客様は、革新的な製品だけでなく、その製品の設計方法、性能面での制約、具体的な適用方法などに関する詳しい技術情報を求めています。そうした要望に応えるために生まれたのがアナログ・ダイアログです。今後も、その目的に沿って取り組みを続けていきたいと考えています。

アナログ・デバイセズは、製品の機能/性能を継続的に最高のレベルに引き上げることをビジネス戦略として掲げてきました。また、そのようにして開発された製品により何が可能になったのかという情報を常にお客様にお伝えしてきました。その手段としては、アナログ・ダイアログのほかに、包括的なデータシート、アプリケーション・ノート、チュートリアル・ハンドブックなどが挙げられます。質の高い技術資料を定期的に発行するのは、多大な労力、リソース、規律を要する作業です。それでも当社がその作業を継続しているのは、当社の技術コミュニティがそれを重要な仕事だと考えているからです。また、お客様がその努力を革新的な製品と同等に高く評価していることも理由の1つです。

50年にわたる対応、適応、成長

50年にもわたって存続し続ける企業というのは、そう多くはありません。まして、繁栄し続ける企業となると、きわめて稀です。環境の変化を察知し、それに対応することができる企業は数少ないからです。アナログ・デバイセズは50年の歴史の中で3度の改革を経験しました。1度目はモジュールからIC技術への移行、2度目は生産数量の少ない産業/軍事市場から生産数量の多い通信/民生市場への移行、3度目はコンポーネント・レベルからシステム・レベルのICへの移行です。当社は、アナログとデジタル両方の信号処理製品やシステムを対象として、より包括的なソリューションを提供すべく努めてきました。具体的には、製品の基盤を、オペアンプからコンバータ、RF、DSP、センサー、パワー・マネージメントへと拡大し続けました。

当社の進化に沿って、アナログ・ダイアログのキャッチフレーズや内容も変遷を遂げました。1967年の創刊時、本誌のキャッチフレーズは「オペアンプ技術に関する意見交換のための情報誌」というものでした。つまり、オペアンプを中心とする当時の取り組みを反映していたということです。

しかし、1969年にはキャッチフレーズが「アナログ回路技術に関する意見交換のための情報誌」に変更されました。当社事業の対象分野が、コンバータ製品やその他のアナログ機能回路へと多角化したからです。

1971年、キャッチフレーズが「回路技術に関する意見交換の場: アナログとデジタル、モノリシックとディスクリート」に変更されました。当社はICの事業に参入し、アナログ向けとデジタル向けのプロセス技術を融合してモノリシック型のコンバータ製品を開発するようになったからです。

1979年には、「計測と制御のための回路/システムに関する意見交換の場」に変更されます。短期間ですが、当社は、より完全にコンピュータ化した計測/制御システムに実験的に取り組んだ時期があったのです。

さらに、1984年からは「信号処理のための実用的な回路、システム、ソフトウェアに関する意見交換の場」というキャッチフレーズを使用するようになりました。当社は、DSP市場に参入し、アナログとデジタルの両方の信号処理を包含するようビジョンを拡大しました。また、ソフトウェアやアルゴリズムを含むより完全なソリューションの提供を目指して進化していくことになります。
そして2016年には、「想像を超える可能性を」という当社の新たなブランドとミッションを反映し、アナログ・ダイアログは大幅にリニューアルされました。それに伴い、キャッチフレーズは「革新的な設計に役立つ技術リソース」に変更されました。現在、当社はお客様に対する支援や、お客様との連携を通して、ハードウェアや信号処理機能だけでなく、高度な専門技術をいかに組み合わせてプラットフォーム/システム/サービスとして提供するかという検討を行っています。アナログ・ダイアログの新しいキャッチコピーは、「さまざまなレベルでイノベーションを目指すお客様を支援するためのツール」という位置づけを表しています。

アナログ・デバイセズの長期にわたる成功を支える要因は数多く挙げられます。当社はアナログ・ダイアログをはじめとするツールによって質の高い技術情報を提供すべく真剣に取り組みを行ってきました。そのことが、当社が特に「アナログ・デバイス」の世界でリーダーシップを発揮するうえでの大きな力になったことは間違いありません。当社の製品はますます複雑になり、個々のアプリケーションに特化したものになりつつあります。そのような傾向に対応しつつ、今後も、アナログ・ダイアログなどの情報提供ツールを通して、お客様の作業負荷を軽減するための取り組みを続けていきたいと考えています。

Ray Stata

 

 

 

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