Universal Robots' cobot in action
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コボットが新たな同僚に?


多くの製造施設では、過酷な量の労働や危険な作業が行われています。それらすべてをロボットが引き受けてくれて、より安全かつ効率的に作業を進められるようになったとしたら、製造業界はどのように変貌するでしょうか。現在は、多くの従業員に対してリモート勤務が求められている状況にあります。そのような状況下でも、スマートなロボットの働きによっては、製造ラインは継続して運用できるかもしれません。また、今後は、工場の製造フロア以外の環境でも、広くコボット(Collaborative Robots:協調ロボット)が使われるようになるでしょう。例えば、現在の医療現場において、看護師は物体の表面や空間を消毒する作業に時間をとられています。また、検査の作業の管理も行わなければなりません。そうした作業をコボットによって支援することにより、医療従事者の健康面のリスクを最小限に抑えられるようになる可能性があります。

ヘルスケア・システムなどの分野は、労働力やサプライ・チェーンに関連する新たな課題や需要の問題に直面しています。同分野に限らず、社会のあらゆる領域では、オートメーションの導入/拡充により、生産性と生活の質を高めることが求められています。

そうしたなか、劇的な変化が、すぐそこまで急速に近づいてきています。その変化に対応するために、アナログ・デバイセズは、様々な課題の解消に役立つロボティクス技術を支援するための独自の体制を築いています。

コボットによる生活環境の改善

Teradyne傘下のUniversal Robots(以下、UR)は、コボットの製造市場においてリーダーとしての役割を果たしています。同社は、ロボット技術の力を活用し、世界中の人々の仕事や生活を変革するという進歩的なミッションを掲げています。それに向けて、開発途上国の人々の視力回復を支援する非営利団体をサポートしたり、反復作業によって発生していた作業員の怪我を減少させるための取り組みを行ったりするなど、あらゆる活動によって社会に貢献しています。

URは、人間がロボットと共に生活したり仕事をしたりできるようにすることを目指しています。そうしたロボットは、人間の能力を更に拡張/強化するものであり、より小型で、柔軟性に優れ、適切に制御されていなければなりません。将来的には、製造フロアに限らず、より多くの企業の様々な場所にコボットが導入されるようになるでしょう。その結果、その企業は生産性と効率を高めつつ、作業の安全性を確保することが可能になります。

Cobot help worker with repetitive tasks
反復作業をコボットに任せることで、人間はより創造的な仕事に注力することができるようになります。

URは、人間が機械のように働くことを期待していたのでは、労働者と職場の両方の能力を十分に発揮できないということを理解しています。1日中、単純な反復作業に追われる労働者は、大きな付加価値を生み出すことはできません。また、工程上のボトルネックである手作業を削減できない職場は、事業を拡大して更なる成長を遂げることはできません。URは、世界中の工場において、人間の創造力をより有効に活用できるよう業務を再設計し、新たな技術を駆使してより良い仕事が創出される未来を思い描いています。

>15%
2028年に販売されるロボットのうちコボットが占める割合1
50:50
2025年までに、人間の労働時間と機械の稼働時間は同等に2
「URのビジョンは、人間がロボットのように働くのではなく、人間とロボットが共に働く世界を構築することです。コボットによって、あらゆる規模の企業が生産性と安全性を高められるようにしたいと考えています。アナログ・デバイセズは、当社が多くの課題に注目できるように支援し、次の段階に進むために必要な新たな技術を提示してくれました。両社の関係は、ICの売買という枠組みを大きく超えて、より深く協調的なものへと発展しています。」

Lars Bach氏

UR R&D担当ハードウェア・ディレクタ

共通のミッションの下に築かれた関係

アナログ・デバイセズは、センシング、高精度の計測、安全性、通信、マシンの信頼性、電力/サイズの効率など、広範な分野にわたる深い専門知識を有しています。そうした知識に基づき、ロボティクス技術を対象としたシステム・レベルの先進的ソリューションから成るポートフォリオを提供することによって、URのミッションの実現を支援しています。

アナログ・デバイセズは、URの創業当初から同社(およびその親会社であるTeradyne)と緊密な関係を構築して育んできました。アナログ・デバイセズもURも、公益のために技術を活用するという同様のミッションを掲げています。両社は、ロボットやコボットの導入により労働環境を変革し、人々の生活を改善するための技術的な進歩を生み出せるよう独自の体制を整えています。

アナログ・デバイセズは、センシング、計測、電力制御などの領域で業界をリードする先進的な技術を提供しています。それらを活用することにより、URは各種コボットのジョイント部分においてシャフトの性能を最適化すると共に、制御機能とシステム機能を改良しました。それにより、コボットに対する制御の精度を高めました。また、アナログ・デバイセズのシステム・ソリューションは、コボットの小型化にも貢献しています。これは、作業員の隣で安全に作業を実行するロボットを他社に先駆けて開発するために不可欠な要素でした。

このようなハイレベルな協調体制によって、URはより小型かつスマートで容易に使用できるロボットを設計することに成功しました。それらのロボットは、特に、反復作業や重労働、危険な作業を、より安全に行えるよう支援する役割を果たします。

Engineers at Universal Robots working during COVID-19
新 型コロナウイルスの感染が拡大する中で業務に取り組むURの技術者

コボットによる生産性と安全性の向上

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)などのウイルス性疾患や伝染病が発生する中で、URのコボットはメーカーに対して主に2つのメリットをもたらします。1つは、危機的な状況下でも、製造を継続的に維持するためのレジリエンス(回復力)が得られることです。もう1つは、URが提供するコボットのソリューションによって職場の安全性を高められることです。

多くのメーカーは、労働力に関連する予期せぬ問題に直面することがあります。そのようなメーカーに対し、URは素早く導入して容易に使用できるシステムを提供しています。同社のコボットは、専門知識がない人でも、必要な作業を行うようにプログラムすることが可能です。食料品店や工場の製造ラインなど、さほど複雑ではない環境では、このことが大きなメリットになります。コボットは、いったん稼働し始めれば、特殊な作業を実行するという形で作業員を支援し続けます。人間同士の密な接触を回避しつつ、スケジュールどおりに作業を続けることが可能になるということです。

また、医療の現場にURのコボットを導入すれば、医療従事者は、清掃のような重要ではあるものの単純な作業に貴重な時間を費やさなければならないという状況から解放されます。その結果、治療に関する議論や、患者のケアの改善につながる対人的なやり取りに集中することが可能になります。医療現場で行われる一部の作業は、医療従事者の専門的なスキルや知識を必要としません。そのような作業は、いずれロボットによって完全に自律的に実行されるようになる可能性があります。しかし、人間的なつながりがどうしても必要な業務は存在し続けます。

Cobot picking parts from boxes

未来に向けた変革を支援するコボット

アナログ・デバイセズとURは、製造や医療などの業界の未来と、そうした業界で利用されるロボット/コボットの未来を見据えています。ロボットは、労働者の仕事を奪うものではありません。そうではなく、業界の成長と改善に向けた多くのメリットをもたらす促進剤となるものです。実際、McKinsey Global Instituteは「90%以上の仕事は将来的にも完全に自動化されることはなく、ロボットと人間が協働することになる」との予測を示しています3。オートメーションは、決して人間を押しのけるものではありません。特定の反復作業や重労働、危険が伴う作業を自動化することで、労働者に対し、より高度な知識や創造力を発揮できる新たな機会をもたらすものです。特にコボットは、工場の製造フロアで重い物を持ち上げたり、病院で医療従事者を手助けしたりといった形で、安全な環境における生産性の向上と生産フローの微調整に貢献し続けます。

アナログ・デバイセズとURは、変化を続ける世界において、オートメーションによる変革を先導します。生産性を高め、柔軟性を向上し、安全性を改善するという形で世界中の労働者に貢献するという重要な役割を担っていきます。