よくある質問(FAQ)

システムの総消費電力はどのように計算すれば良いでしょうか?

無線システムの総消費電力は、以下に述べるように複数の要素によって決まります。各要素の状態を測定あるいはシミュレーションすることにより、予想バッテリ寿命を知ることができます。

パケットの送受信のため頻繁にウェークアップするシステムの総消費電力は、通常、アクティブ状態での消費電力と状態遷移時間が支配的な要因となります。一方、非アクティブ状態である時間が長いシステムの場合、その消費電力はスリープ・モード時の消費電力に支配されます。


  1. アクティブ・モード時の消費電力: これは、無線機がアクティブな受信状態と送信状態で消費する電流です。

  2. スリープ・モード時の消費電力: これは、無線機がメモリを保持したスリープ・モードで消費する電流です。この状態では、マイクロコントローラが全てを再プログラミングする必要はなく、比較的短時間で無線機をウェークアップすることができます。このモードでの ADF7030-1 の消費電流は 10 nA で、これは業界最高レベルです。  

  3. シャットダウン・モード時の消費電力: このモードではデバイスの電源が切断され、総消費電力はリーク電流とバッテリの自己放電によるものだけになります。

  4. 状態遷移時の消費電力: これは、デバイスが状態を遷移させる際に消費される電力です。

  5. バッテリの自己放電: これはバッテリ・メーカーによって規定されるものですが、システムの総消費電力の計算に含めて検討する必要があります。