製品概要

機能と利点

  • 最大VHIGH電圧:17V
  • スタンドアロンの分圧器(2:1)または電圧ダブラ(1:2)
  • 分圧器としての最大出力電流:8A
  • ピーク効率:97%以上
  • ソフト・スタートからの定常動作
  • 突入電流制限と過電流保護
  • 内蔵ブートストラップ・ダイオード

製品概要

評価用回路EVAL-LT7826-AZは、オープンループ・スイッチト・キャパシタ(インダクタレス)DC/DCコンバータです。入力電圧がVHIGHに接続されている場合は2:1の分圧器として動作し、VLOWに接続されている場合は1:2のダブラとして動作します。EVAL-LT7826-AZは、3.4V~17VのVHIGH範囲および1.7V~8.5VのVLOW範囲で動作します。LT7826のスイッチング周波数は500kHzに固定されています。分圧器としては、最大8Aの負荷電流を供給することができます。

EVAL-LT7826-AZは、LT7826(分圧器、ダブラ、インバータとして設定可能な完全統合型モノリシック・スイッチト・キャパシタ2:1コンバータ)を搭載しています。LT7826は、ブートストラップ・ダイオードを内蔵しており、シャットダウン時の静止電流が4μAと低いのが特長です。バッテリ・システム・アプリケーション、ポータブル家電製品、工業用アプリケーションにおいて、コンパクトでコスト効率の高いソリューションを提供します。

EVAL-LT7826-AZを使用すると、RUNピンの抵抗分圧器を介して、入力電圧のイネーブル閾値および低電圧ロックアウト(UVLO)閾値を設定できます。また、LT7826は保護機能も備えています。過電流状態またはIC過熱状態では、FAULTピンがローにプルダウンされ、スイッチングが停止します。

EVAL-LT7826-AZでは、無負荷または軽負荷でのスタートアップが必要です。入力電圧がボードに印加された後、RUNピンとMODEピンがそれぞれの閾値を超え、INTVCCがUVLO閾値を超えている場合、LT7826はプリバランス・モードに入ります。プリバランス・モードでは、コンデンサは低減された電流とスイッチング周波数で充電されます。プリバランスが終了し、出力電圧が確立されると、全負荷電流を印加できます。

EVAL-LT7826-AZは、他のEVAL-LT7826-AZ回路基板と並列に接続できます。MODEタレットを介してスイッチング同期を行うことにより、周波数チューニングやインターリーブ動作が可能です。2つのLT7826デバイスを並列接続してインターリーブ動作を行う例については、LT7826のデータシートの代表的なアプリケーションのセクションを参照してください。

LT7826は、3mm x 3mm LFCSPパッケージを採用しています。LT7826のデータシートには、この部品の動作およびアプリケーションの詳細が記載されています。評価用回路EVAL-LT7826-AZを適切に使用するため、このユーザ・ガイドと併せてLT7826のデータシートを必ず参照してください。

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