AD724

AD724は、NTSC標準またはPAL標準に従って赤、緑、青のカラー・コンポーネント（RGB）信号を適正な輝度信号（ベースバンド振幅）とクロマ信号（サブキャリアの振幅と位相）に変換する、低価格のRGB-NTSC / PALエンコーダです。この2つの出力を合成して、コンポジット・ビデオ出力にします。3つの出力をすべて同時に使用して、75Ωの逆終端ケーブルを駆動できます。ロジック入力はすべてCMOS互換です。AD724は＋5V単電源で動作し、外部の遅延ラインやフィルタは不要です。使用しないときはパワーダウンできます。

AD724は、FSCまたは4FSCクロックを受信します。クロックを使用できないときは、低価格の並列共振水晶発振器（NTSC：3.58MHz、PAL：4.43MHz）とAD724のオンチップ発振器で、必要なサブキャリア・クロックを生成します。AD724は、外部ビデオ・ソースからのサブキャリア・クロックも受信します。

グラフィックス・コントローラのインターフェースはシンプルです。オンチップのXNOR回路は使用可能な垂直同期信号（VSYNC）と水平同期信号（HSYNC）を受信して、コンポジット同期信号（CSYNC）を生成します。また、AD724は、VSYNCを＋5Vに接続し、CSYNC信号をHSYNCピンに加えて標準CSYNC信号を受信します。AD724は、デコード・ロジックを備えているため、正確なバースト挿入のために有効な水平同期パルスを識別できます。

Uクロマ・フィルタ、Vクロマ・フィルタの遅延は、Y信号経路のオンチップ・サンプル・データ遅延ラインと一致します。エイリアシングを防ぐために5MHzのプリフィルタを遅延ラインの前に搭載しており、出力内の高調波を抑えるために5MHzのポストフィルタを遅延ラインの後に追加しています。この2つのローパス・フィルタは、最小パルス・オーバーシュートのために最適化しています。クロマに関連する総輝度遅延をタイムアラインし、テレビのベースバンドに直接入力できるように設計されています。AD724は省スペースのSOICパッケージで提供しており、0～70℃の商用温度範囲で仕様規定しています。

この製品には評価用ボードがあります。製品番号AD724-EBでご注文ください。