ルーマニアでのADIのウクライナ避難民支援
従業員からは意義ある手段を通じた惜しみない支援がさらに寄せられる
ウクライナでの紛争が伝えられた直後の2022年初め、アナログ・デバイセズ基金はウクライナへの人道支援に貢献するため、従業員から寄付が行われるごとにその倍額を会社から拠出すると発表しました。これはウクライナ危機が始まった直後に同基金が約束した、10万ドルの支援に加えてさらに行われるものです。
赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、および緊急時の対応と医療用品を提供する組織であるRazomへの従業員からの寄付額は、同基金からの拠出を加えて70万ドルを超えています。
「ウクライナの人々が直面している状況は私たち全員に重くのしかかっています」とADIのヴィンス・ロシュCEOは述べています。
このロシュCEOの言葉は、単なる金銭的寄付に留まることなく惜しみない支援を提供しているADI従業員の活動から生まれました。従業員たちは真のADI精神に則り、新しい創造的な手段を通じてウクライナからの避難民を支援しています。ADI従業員たちにより、ウクライナでの状況にどのような変化が現れているかを以下に示しています。
ポーランドとオーストリアの従業員たちが支援の最前線
ポーランドとオーストリアのADI従業員たちは、ウクライナのキーウに本社を置くADIの代理店、VD Maisの従業員のための住宅確保や移動に関わる援助を通じてウクライナ避難民を支援しています。
シニア・フィールド・アプリケーション・エンジニアであるダミアン・ソスナ(Damian Sosna)は、「VD Maisは20年以上にわたるADIの代理店です。VD Maisは優れたビジネス・パートナーであるだけでなく、心の広さ、ホスピタリティ、およびフレンドリーさにあふれた人々が働く会社でもあります」と述べています。
ソスナは同僚たちと共に、この人道危機によって避難を余儀なくされた人々のホストファミリーとなり、また住宅探しも支援しています。これらの活動に近い所にいる他の従業員は、就職支援、銀行口座の開設、およびその他の重要な支援活動に加わっています。
アイルランド、ダブリンでの「甘い」支援
ADIのダブリンオフィスではベークセール(手作りお菓子の販売)が伝統となっています。主催者のひとりであるケイティ・ウォン(Katie Wong)は、「人の心への道は胃袋を通っています。ダブリンオフィスでは食べ物への熱意を広めることに熱心です」と述べています。
ダブリンの従業員はベークセールを通じて1,100米ドルを超える募金を集めました。このベークセールは従業員たちがパンデミックからオフィスに復帰して以来、同じテーブルを囲むことができた初めての機会でもあったため、とりわけ楽しめるものとなりました。
「偉大な目的のためオフィスがひとつになることほどやりがいのあることはありません。オフィスに来られなかった人々のためには、オンラインでの寄付のためにポータルが用意されました。ベークセール以来多くの人々がオンラインで寄付を行いましたが、それらの人々からは手順の簡単さに感心したとの意見が寄せられています」とウォンは述べています。
ルーマニアでのウクライナ避難民支援
アナログ・デバイセズ基金はルーマニアにて、国境での避難民支援に取り組むCrucea Rosie Romana(ルーマニア赤十字社)と、ウクライナの医療機関に医薬品や用品を提供すると共に避難民を支援するAsociatia O Masa Caldaの2つの現地機関に対してさらに資金の供与を行いました。
ルーマニアのクルジュ=ナポカ市のトランジットセンターでは、同市を経由して移動する人々にAsociatia O Masa Caldaが温かいスープを提供していますが、このセンターを利用した子供が描いた絵を下に示しています。
「ADIを代表して従業員たちの惜しみない行動と優しさに感謝したいと思います。この危機の最中において、ADI従業員たちは数多くの人々に数多くの手段を通じて良き変化をもたらしています」とCPOであり、アナログ・デバイセズ基金の理事会メンバーでもあるマーニー・セイフ(Marnie Seif)は述べています。
ADIとその従業員がこの人道的支援にどのように貢献しているかについて、今後さらに新しいニュースをお届けできることを楽しみにしています。