AD9375 のデジタル・プリディストーション

DPD

スモール・セルおよび Massive MIMO 向けの AD9375

4G から 5G へ移行する中で、スモール・セルおよび Massive MIMO の基地局の導入では、システムの電源、サイズ、コストに対してこれまでになく厳しい要求が発生します。アナログ・デバイセズのエンジニアは、市場機会とテクノロジーの問題点を深く理解したうえで、5G ワイヤレス通信の前段階で電源の規模に関して発生する課題を予測し、その解決策を考案します。AD9375 は、世界で初めてデジタル・プリディストーション(DPD)を内蔵した広帯域 RF トランシーバーです。

インフォグラフィック(PDF)

AD9375-EDI-CON-landing-pageAD9375

AD9375 は、初めてデジタル・プリディストーション(DPD)アルゴリズムをオンチップで組み込んだ RF トランシーバーです。高い評価を受けている AD9371 を基礎とする AD9375 は、FPGA ベースのソリューションと比較して DPD 電力を 90% 削減し、SERDES レーンの数を半減することで、FPGA の複雑さとコストを削減しています。省電力、統合、およびシステム・コスト削減により、スモール・セルや Massive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)など、ロー・パワーのスモール・フォーム・ファクタ・アプリケーションに最適なソリューションとなっています。一方で、アナログ・デバイセズ の RadioVerse により、製品の市場導入を短期間で実現する堅牢な設計エコシステムが用意されています。このシステムは、試験済みの PA ライブラリ、スモール・セル・リファレンス設計、評価用キットなどで構成されています。AD9375 統合化 DPD ソリューションは、最大 40 MHz の瞬時信号帯域幅で 3G と 4G の波形をサポートしています。

製品ページ

AD9375 の概要

AD9375 DPD ソリューションにより、使用と導入をこれまで以上に容易にすると同時に、システムのフォーム・ファクタ、消費電力、コストを削減できる様子をご覧ください。


AD9375 の特徴と利点


特徴と利点

超低消費電力 DPD

  • 2 台のトランスミッタによる消費電力は 100 mW 未満で、他の FPGA ベース・ソリューションによる消費電力の 1/10

  • 出力とエリアが制限された最大 40 MHZ 帯域幅の 3G/4G スモール・セルおよび Massive MIMO の各アプリケーションに最適化された DPD アルゴリズム

  • 高効率のパワー・アンプ(PA)を使用してシステムの消費電力削減を実現

高度に統合化された多機能ソリューション

  • スマート・システム分割: DPD 統合でインターフェースの帯域幅を削減し、 SERDES レーンの数を半分にしたことで、システムの消費電力とフォーム・ファクタの低減を実現

  • 多様性: スモール・セルと Massive MIMO のアプリケーションに共通のプラットフォーム設計を提供し、300MHz から 6 GHz にわたるすべての 3GPP 周波数帯域をカバー

使いやすさ

  • 製品の迅速な市場導入を実現するフル機能の開発ツールキット

  • 市場をリードする企業が提供する試験済みパワー・アンプのライブラリ

  • 詳しいユーザー・ガイド、フル機能のアプリケーション・プログラム・インターフェース(API)、制御 GUI

  • パワー・アンプ・ドーターカードを搭載したフル機能の 2x2 LTE 250 mW スモール・セル無線リファレンス設計による評価用キット

FPGA のサイズとコストの削減

  • AD9375 は、初めてデジタル・プリディストーション(DPD)アルゴリズムをオンチップで組み込んだ RF トランシーバーです。スモール・セルと Massive MIMO のアプリケーションに最適化した性能により、DPD の消費電力を 90% 削減した画期的な設計を採用しています。

 



AD9375 製品詳細ページ


AD9375 評価用システム

AD9375 の DPD による ADRV9375 評価用システムの使ったデモ・ビデオ。

AD9375 評価用システム・ページ


AD9375 スモール・セル無線リファレンス設計

AD9375 スモール・セル無線リファレンス設計は、アンテナ無線ソリューションに対する完全な JESD204B インターフェースであり、短期間での市場導入を実現します。このリファレンス設計は、AD9375 トランシーバー、PA、LNA、電源ソリューションなど、無線に必要なすべての部品を統合しており、アンテナあたり出力 250 mW の 2x2 20 MHz LTE をサポートします。

リファレンス設計 詳細ページ

AD9375 設計ファイル・パッケージ

AD9375 設計ファイル・パッケージをダウンロードしてパッケージの内容を確認し、設計プロセスの第一歩を踏み出しましょう。


AD9375 設計ファイル・パッケージをダウンロード


パワー・アンプ試験報告書

アナログ・デバイセズでは、業界をリードするパワー・アンプ(PA)を取り扱う企業と提携し、AD9375 DPD を使用して高効率 PA の直線化性能を最適化しています。さまざまな出力と周波数で実施した PA の試験結果をまとめた試験報告書を以下に示します。


PA ベンダー 製品番号 動作周波数範囲
(MHz)
ゲイン
(dB)

効率
(%)

平均出力
(dBm RMS)
試験帯域幅
(MHz)
レポート
Huatai HTN7G21P160H 1805-1880 14 32 42 20 PDF
Huatai HTN7G21P160H 2110-2170 15 29 42 20 PDF
NXP A2I25D025GN 2300-2400 28-29 38-40 38 20, 40 PDF
NXP A2I25D025GN 2496-2690 28-29 38-40 38 20, 40 PDF
Skyworks SKY66297-11 2496-2690 32 (最小値) 32 28 20 PDF
Skyworks SKY66292-11 2300-2400 35.5 36.6 28 20 PDF
Skyworks SKY66295-11 850-900 33 (最小値) 35 27 10 PDF
Skyworks SKY66296-11 700-800 34 (最小値) 36 28 10 PDF
Skyworks SKY66288-11 5150-5925 34.5 (最小値) 28.4 28 20 PDF
Skyworks SKY66294-11 2100-2200 36 (最小値) 33 28 20 PDF
Skyworks SKY66293-21 3400-3800 33.5 (最小値) 27 28 20 PDF
Digital Pre-Distortion Toolデジタル・プリディストーション(DPD)・カリキュレータ

多岐にわたる信号帯域幅とパワー・アンプ出力電力定格において、DPDで実現できる直線性改善のようすを、DPD カリキュレータで確認することができます。パフォーマンス・タブのプルダウン・メニューを使用して各種パラメータを選択すると、線形化により得られるRFスペクトラム・プロットと信号の各種特性値が表示されます。

DPD カリキュレータ・ページ


NanoSemi

40 MHz よりも広い直線化帯域幅が必要ですか。
3G/4G 以外の波形が必要ですか。

  

NanoSemi ソリューションの詳細


NanoSemi では、ワイヤレス無線、データ・コンバータ、光トランシーバーなどの非線形な動的システムを線形化する画期的なデジタル補償 IP を開発しています。優れたスペクトル効率と低消費電力を中心としたその性能は、計測器、携帯機器、通信のインフラストラクチャ市場での競争において、NanoSemi の顧客に大きな優位性を提供します。