機械装置の稼働率を高める監視技術、アナログ・デバイセズのAIで音の意味を把握する

はじめに

機械装置の保守の必要性を実感している人であれば、装置が発する音や振動がいかに重要な意味を持つか知っています。音や振動を利用して適切に装置の状態を監視することにより、装置の保守にかかるコストを1 /2に削減し、寿命を2倍に延伸することができます。状態基準保全(Conditional Based Maintenance)向けのシステムを実現する上では、音のライブ・データを収集/解析する手段を実装することが、1つの重要なポイントになります。

そうしたシステムでは・・・

 

続きはこちら
(個人情報の入力が必要です)

参考資料

Sebastien Christian「How Words Create Worlds(言葉が創り出す世界)」TEDxCambridge、2014年

Sebastien Christian

Sebastien Christian

Christianはかなり早い時期から「人間が自らの感覚を利用して、世界の内面モデルを共有可能なものとして構築し、そのモデルを使って人間が住む世界を表現する方法を理解したい」と強く願っていました。

量子物理学の修士号に続いて神経科学の修士号を取得した後、セマンティクスに関する学位も取得しています。これらの分野において、研究、開発、フィールド実験を融合した形で学問を修めてきました。その後、精神障害や聴覚障害を抱える子供を対象とする発話と言語の病理学者として、10年間就業しました。それを通して、センサーをベースとし、聴覚に重点を置いて意味の形成/共有を実現する手法について理解を深めていきました。Christianは、「若い患者たちと何年も向き合った当時の経験によって、ばらばらだった知識のかけらのすべてが首尾一貫した1つの形にまとまった」と述べています。

同じ時期に、フランス保健省のエキスパートとなり、難聴に関する制度に対して助言を行っていました。医科大学やパリ・ソルボンヌ大学で教鞭を取り、2011年には、知覚障害や認知障害を抱える人々に対し、AIに基づくイノベーションをもたらすことを専門とする初の独立系民間R&D施設を創設しました。

2013年には、機械聴覚(Machine Hearing)プロジェクトにおいて完全なプロトタイプを完成させ、米マサチューセッツ州ケンブリッジで行われた技術コンペティション「NETVA」で賞を授与されました。MIT(マサチューセッツ工科大学)の同僚や産業界からかなり好意的なフィードバックを得たことを受けて、2014年初頭にOtoSenseを創設しました。そして、任意の音に意味づけすることに焦点を絞った初のAIを開発しました。機械聴覚に対応するこのプラットフォームは、複雑な環境や複雑な機械の監視にうまく適応できるということが明らかになりました。

開発したAIは、2015年の「GSMA Mobile World Congress」において、「Best App of the Year」を受賞しました。その他にいくつかの賞を授与された後、OtoSenseの開発は、産業分野と輸送分野における機械の監視に焦点を絞って進められるようになりました。その先にある広範かつ潜在的な用途への展開も見据えています。

Sebastien Christianは、アナログ・デバイセズでの製品化に向けて、OtoSenseの開発を統括しています。