SHARC®プロセッサを、株式会社コルグがパーカッション・シンセサイザー「WAVEDRUM MINI」に採用

SHARCの優れた浮動小数点演算機能とADIのVisualDSP++開発ツールのオプティマイズ性能の高いコンパイラが、新製品開発時間の短縮と低コストを実現

東京 (2011年10月24日) - アナログ・デバイセズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:馬渡 修)は、本日、電子楽器の開発・製造から販売を行う株式会社コルグ(本社:東京都稲城市、代表取締役社長:加藤 世紀、以下、コルグ)が、同社が今年6月に日本で販売開始したポータブル・パーカッション・シンセサイザー「WAVEDRUM Mini(ウェーブドラム・ミニ)」にアナログ・デバイセズの高性能SHARC®プロセッサADSP-21375」が採用されたことを発表します。コルグのWAVEDRUM Miniは、2009年に投入されたパーカッション・シンセサイザー「WAVEDRUM WD-X」にスピーカーを追加した上に小型化され、電池駆動可能な新製品です。WAVEDRUMは、臨場感のあるパーカション・サウンドとアコースティック楽器に匹敵する幅広いダイナミック・レンジにより、プレイヤーが伝えようとする繊細なニュアンスからアグレッシブな奏法までを完璧に実現する斬新なパーカッション・シンセサイザーとして世界中のミュージシャンから高い評価を得ています。WAVEDRUM Mini は、WAVEDRUMの製品コンセプトと特長を継承しつつ、スピーカー内蔵、電池駆動対応などによりポータブル性を持たせ、より手軽に演奏を楽しめるようにとの目的でコルグが開発した最新製品です。

コルグがWAVEDRUM Miniの開発にあたりまず求めたのは、浮動少数点演算機能とオプティマイズ能力に優れたコンパイラでした。PC上で作成、評価したアルゴリズムを同等の演算精度を維持したまま短時間でDSPシステムに実装するためには、高い浮動少数点演算能力とコード生成ツールのオプティマイズ能力を最大限に活用する必要があったからです。さらに、低コストでかつペリフェラルが豊富であることも必要要件でした。このようなコルグのニーズを満たしたのがアナログ・デバイセズのSHARCプロセッサでした。WAVEDRUM Miniには、優れた精度と性能を特長とするADIの32bit浮動小数点DSP SHARCプロセッサ「ADSP-21375」が1個搭載されています。ADSP-21375はペリフェラルが豊富なことから周辺デバイスを取り込むことができ、BOMコストの削減やシステムの簡素化、市場までの投入期間の短縮が実現しました。SHARCプロセッサは、音源、エフェクタ、リズム/ルーパー機能などのサウンドメイクだけでなく、基本システムも組み込まれ、WAVEDRUM Miniのほぼすべての処理を行う中核的な役割を担っています。また、コルグは、開発にあたりアナログ・デバイセズのDSP開発環境ツール「VisualDSP++5.0」、「ADZS-HPUSB-ICE」、デバイス評価キット「ADSP-21375 SHARC EZ-KIT Lite Evaluation Kit」を活用し、開発時間の短縮を実現しました。

WAVEDRUM Miniの特長

  • フィジカル・モデリングとPCM音源の組み合わせ: 従来使われていたPCM音源(あらかじめメモリーに記録しておいた波形【サンプル】を再生することで音を生成する方法)はミュージシャンが叩いた音声信号の振幅のみに対しての反応であったため、演奏に対するレスポンスに不満ありました。しかしWAVEDRUM Miniでは、演奏された音声信号そのものをフィジカル・モデルに入力することでアコースティック楽器のような高いレスポンスの音源を実現しています。これに加え、特許出願中の、奏者の感覚にフィットして音色変化が可能なPCM音源を組み合わせることで、より自由度の高い音色を実現
  • センサー内蔵クリップ:机やクツのトップ部などリズムを取りたいものに挟むことで、本体のパッド演奏だけでなく、様々な方法で演奏することが可能
  • エフェクト機能: 10種類のエフェクトをプリセット搭載
  • リズム機能: リズムガイドやセッション演奏向け
  • ルーバー機能: 最大25秒のルーバー機能により何度でも重ね録りが可能
  • スピーカー内蔵と電池駆動対応: 手軽な演奏が可能

株式会社コルグ 開発3部 DRグループ 技師の岩下 洋己氏は次のように述べています。「数年にわたり、弊社製品にADIのDSP 製品を採用していますが、ADIのプロセッサはパフォーマンスに非常に優れ、ペリフェラルや開発環境ツールが豊富で使いやすいのに、コストが抑えられ、開発期間も短縮できるという点が大きな魅力です。今回のWAVEDRUM Miniでも、SHARCプロセッサADSP-21375 ひとつで、基本システム、音源、エフェクタ、リズム/ルーパー機能等、ほぼ全ての処理を動作させています。今まで培ったADI製品のシステム資産を有効活用できるよう、今後の製品でも積極的に採用を検討していきたいと考えています。」

アナログ・デバイセズ株式会社のDSPテクノロジー・グループの藤川 博之は次のように述べています。「今までハイエンド・オーディオに使われる傾向の強かったSHARCですが、今回のように民生製品にも採用されるケースが多くなり、SHARCプロセッサの繰り出す高品質サウンドをより多くのお客様に楽しんでいただけることをとても嬉しく思います。今後もより魅力的な製品開発や環境開発ツールの拡充に努めてまいります。」

多彩なアプリケーションを実現するSHARCプロセッサ
アナログ・デバイセズの浮動小数点DSP であるSHARCプロセッサ・ファミリーは、その高い性能、大容量のオンチップ・メモリ、そしてI/Oスループットにより、産業、科学、医用、オーディオなどの幅広いアプリケーションに適しています。SHARCは、プロ向けの録音スタジオやコンサート・ホール、ホーム・シアターなどのデジタル・ホーム・システム、車載用システムなど、高品質なオーディオ機器に最適な信号処理プラットフォームとして、オーディオ業界で高い評価を受けています。

株式会社コルグについて
株式会社コルグは、1964年の設立以来、電子ピアノ、シンセサイザーなど電子楽器の開発、製造、及び販売、海外ブランド楽器などの輸入販売、音楽データ作成を手がけ、世界中の音楽市場で高い評価を得ています。

アナログ・デバイセズについて

アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

※ SHARCは、アナログ・デバイセズ社の登録商標です。ここに挙げたその他の商標は、それぞれの所有者の財産です。

沪ICP备09046653号
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