アナログ・デバイセズの責任あるAI

目的

この文書では、アナログ・デバイセズが製品への人工知能(「AI」)の責任ある使用を促進するにあたり、製品開発および営業活動に採用する基本理念を説明します。

基本理念

アナログ・デバイセズは、人類の生活と地球環境の改善に向けて、長年にわたり技術の責任ある使用に取り組んできました。これはアナログ・デバイセズの取組みであると同時に企業としての目的でもあり、アナログ・デバイセズによるAIの責任ある使用も対象となっています。このような背景から、アナログ・デバイセズは、全社を通じた製品、製品開発、および営業活動におけるすべてのAI使用の基礎とするために、以下の基本理念を定めました。アナログ・デバイセズの基本理念を支える4本の柱、すなわち人類と環境、透明性、知識と経験、そしてセキュリティとガバナンスについて、以下に概要を示します。


人類と環境

  • アナログ・デバイセズは、アナログ・デバイセズ製品の性能改善、人類の飛躍的進歩の加速、オートメーションの促進を実現して生活をより豊かにし、アナログ・デバイセズの製品とソリューションの使用を通じて世界に利益をもたらすためにAIの力を活用する機会は数限りなくある、と考えています。
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  • アナログ・デバイセズは、重要な決定とアプリケーションについては人間が監督を行うことを通じて、AI主導の分析と人間による意思決定のバランスを保つよう努力を続けています。
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  • アナログ・デバイセズは、費やされる時間とエネルギーを節約して、環境サステナビリティに貢献するAIベースのソリューションを実現できるよう努めています。
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透明性

  • アナログ・デバイセズは、可能な限り、そして法の定めるところに従い、その製品と営業活動の中で、いつどのようにしてAIベースの技術と関わっているのかについての情報を、従業員、お客様、その他のパートナーに提供しています。
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  • アナログ・デバイセズは、自社製品に使われているAI技術に関して確認された問題点について調査を行い、その対応策を関係者に通知しています。これは私たちすべてに深く関わることであり、何らかの問題点を発見した場合は、アナログ・デバイセズの責任あるAIの担当者へ連絡していただくようお願いしています。
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  • アナログ・デバイセズは、従業員、お客様、その他の第三者のデータの保護に努めています。AI技術に関わるアナログ・デバイセズによるこの種のデータの使用は、当社のデータ・プライバシー・ポリシーによって管理されています。
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知識と経験

  • アナログ・デバイセズは、自社製品に組み込まれているあらゆるAIを、それぞれの製品仕様に規定する機能的および性能的基準に適合させることを期しています。
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セキュリティとガバナンス:

サイバーレジリエンスとプライバシー保護:

  • アナログ・デバイセズのAIの使用はサイバーレジリエンスを優先するとともに、ユーザのプライバシーを保護し、インテリジェント・エッジからクラウドまでの物理的な安全性を企業レベルで確保するために、業界で確立された安全対策を利用しています。アナログ・デバイセズのサイバーセキュリティ・チームは、AIを取り入れた製品およびサービスの安全性とセキュリティを確保するために、継続的に評価を行っています。
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  • アナログ・デバイセズのAI搭載製品は、サイバーセキュリティ上の脆弱性の確認と軽減、オープンソース・ソフトウェアの使用、その他の製品リスクを軽減する標準などを含め、自社の標準と適用される法律に適合するように設計されています。
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リスクの分析と回避:

  • アナログ・デバイセズは自社の製品に実装されたAIや、製品開発努力と営業活動の中で実現されたAIに関係するリスクの分析と監視を行い、その悪影響や損害の可能性を明らかにし、それらのリスクを緩和あるいは排除する助けとしています。さらに、必要に応じて安全対策を実施し、ヒューマン・イン・ザ・ループによる意思決定を行っています。
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AIの使用が急速に進化し続ける中で、この強力な技術の使用が自社の目的と中核的価値に沿ったものとなるよう、アナログ・デバイセズはこれらの基本理念を継続的に強化していきます。