faqs
よくある質問(FAQ)
この部品はどの程度の通信距離を実現できるでしょうか?
実現できる通信距離は以下の変数に依存します。
- 搬送波の周波数: 以下に示す自由空間の伝搬損失方程式によると、周波数が低いほど自由空間での信号到達距離は長くなります。ここで、f の単位は MHz、d の単位はメートルです。この式は、RF 信号が自由空間内を伝搬する際の有効電力の減少を示しています。
- データ・レート: データ・レートが低いほどレシーバの感度は向上します。したがって、データ・レートが低くなれば通信距離は長くなります。データ・レートの変化は感度に大きく影響します。ADF7030-1 の場合、100 bps の信号は -134 dBm で受信することができます。これに対し 100 kbps の信号を受信するには、-107 dBm なければなりません。
- アンテナ: アンテナの設計は、リンクの両側のバジェット、つまり送信電力と受信感度の両方に影響します。高ゲインのアンテナにより通信距離を拡大することができます。アンテナの設計は、アプリケーションのフォーム・ファクタと環境によって変わります。また、アンテナのサイズは搬送波の周波数によっても変わります。周波数が高くなると、物理的サイズの小さいアンテナでも同様のアンテナ・ゲイン性能を実現することができます。製品に合わせてアンテナを最適化するには、アンテナ設計の専門家に相談することをお勧めします。
- 屋内タイプ: 屋内に設置されるワイヤレス・システムの場合、実現可能な通信距離は、壁の厚さ、使用材料、その他の構造的要因によって変わってきます。一般に、構造体を通過する能力は、周波数の低い方が高い場合よりも優れています。
FSPL=20 log(d)+20 log(f)-27.55