製品概要
機能と利点
製品概要
MAX5058の評価キット(EVキット)は、業界標準の1/8ブリックのピン配置で、高効率、50W、絶縁型、同期整流フォワードコンバータを内蔵する完全実装および試験済み回路基板です。この回路は+3.3Vの出力電圧に設定され、最大15Aの出力電流を供給します。この回路は、テレコム/データ通信(48Vモジュール)、産業用環境、または42Vの自動車用電源システムなどのアプリケーションで+36V~+72Vまたは-36V~-72VのDC電源から給電することができます。
1次側のクランプ付2トランジスタ電源トポロジと2次側の同期整流によって、最高91%の高効率(出力電流9A時)を達成しています。MAX5058の同期整流ドライバと、2個のnチャネルMOSFETを駆動するフィードバックジェネレータコントローラICによる2次側同期整流によって効率が向上しています。また、1次側の蓄積リーケージと磁化インダクタンスエネルギーのリカバリによって、全体的な効率の向上に寄与しています。1次側は、MAX5051の並列接続可能なクランプ付き、2スイッチ電源コントローラICを使用しています。最大500Vのガルバニック絶縁が、フォトカプラ、パルス信号トランス、および平型の表面実装電源トランスによって実現しています。
250kHzで動作するため、小型の磁性部品と出力コンデンサを使用することができます。このEVキットは、サイクルごとの電流制限保護を備えています。その他に、積分型障害保護による定常状態の障害保護も備えており、連続短絡状態時の平均電力損失が低減します。また、MAX5051はプログラマブルな低電圧ロックアウト(UVLO)も備えています。複数のMAX5058のEVキットは、大出力電流が必要な場合には、電源能力を向上するために並列接続することができます。マージン増減能力によって、出力電圧を増減することができます。このEVキットは、MAX5058のルックアヘッド(先読み)信号能力、オンボードのエラーアンプ、およびリファレンス電圧源を実証します。リモート負荷電圧検出をすると、負荷の高精度な電圧レギュレーションが実現します。
警告:MAX5058のEVキットは高電圧で動作するように設計されています。このEVキットおよびこれと接続する機器には危険電圧が存在します。このEVキットに電源投入、あるいはこれに接続するソースに電源投入するユーザは、高電圧電気機器の取扱いに適合した安全手順に注意して従う必要があります。
重大な障害や故障状態の場合は、このEVキットは大量の電力を消費する場合があります。この結果、構成部品または構成部品の破片が高速で機械的に排出するおそれがあります。人体への傷害のおそれを回避するため、このEVキットを注意して取り扱ってください。
ユーザは、電源投入前に、EVキットの+VINおよび-VIN入力端子間に100µFの大容量コンデンサを追加する必要があります。追加しない場合は、MAX5058のEVキットが損傷するおそれがあります。
アプリケーション
- ±8V電源モジュール
- ±8V/±2Vサーバ電源
- 産業用電源
- 絶縁型ネットワーク電源
- 絶縁型テレコム電源
関連資料
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MAX5058EVKIT: MAX5051、MAX5058の評価キット Data Sheet (Rev. 0)2005/01/19PDF515K