製品概要
機能と利点
- 設定可能な充電検出モード:USB-C 3.0A、1.5A
- ハイサイドUSBパワー保護スイッチ
- 実証済みPCBレイアウト
- 完全実装および試験済み
製品概要
MAX20463の評価キット(EVキット)は、車載ラジオ、ナビゲーション、コネクティビティ、およびUSBヘッドユニット/インフォテイメントアプリケーション用の小型、集積型USB Type-C™ソリューションのMAX20463を実証します。このデバイスは、既存のダウンストリームフェーシングポートをUSB-Aコネクタ対応からUSB Type-Cコネクタ対応に変換するためのワンチップソリューションを提供します。
このデバイスはUSB Type-Cインタフェースを内蔵し、USB Type-Cコネクタに見られる新しいコンフィギュレーションチャネル(CC)端子を制御します。このデバイスはダウンストリームフェーシングポート(DFP)の役割に対応し、1.5Aおよび3.0Aを含むVBUS電流制限に対応します。BC1.2およびAppleの充電技術はアップストリームのモジュールのホストエミュレータによって制御されるため、MAX20463はこれらと共存可能です。
内蔵ハイサイドパワースイッチはフォルトに対してデバイスを保護し、アップストリームの5V電源によるほとんどのフォルト状態の検出および処理を可能にします。これによって、アップストリームの5V電源とMAX20463の両方が同じフォルトを検出し、同時にそれを解決しようとする競合の可能性が防止されます。
BIAS回路は、車載USB充電アプリケーションに見られる過渡状態に対するソリューションを提供します。このデバイスは、短時間だけ過電流によってVBUSが低下した場合(またはその他の低電圧状態)にも、CCアタッチプロセス時にパワーオンのままになるように設計されています。デバイスをパワーオンのままにしておくことができる時間はモジュール設計エンジニアによって設定可能で、アップストリームの5V電源がフォルトを検出し処理するために必要な時間を提供することができます。デバイスがオンのままになる時間はBIASの容量によって決定され、少なくとも22µFの必要がありますが、この値より大きくすることができます。このデバイスおよびそのソリューション回路は、グランドへの短絡応答に関してUSBIF仕様に準拠するように設計されています。
MAX20463は、USBシールドのバッテリへの短絡保護を内蔵した車載USBプロテクタです。USBシールドからカーバッテリへの短絡は、ユーザーのポータブル機器のケーブルが自動車のType-Cレセプタクルに接続されているとき、このケーブルの反対側が12Vセンター端子に接続された12Vシガーソケット(アクセサリポート)に接触した場合に発生します。この状況はUSBケーブルを有害な量の電流が流れる結果となり、シガーソケットのヒューズの応答時間が不十分な場合、ケーブル焼損を引き起こす可能性があります。MAX20463は、SENSE端子でこの状態(シールドのバッテリへの短絡)を検出し、GDRV端子でNチャネルMOSFETを制御して電流の流れを止めるように設計されています。
デバイスおよびEVキットは、4.75V~7VのVBUS電圧で動作します。
このEVキットは、MAX20463のCC電流アドバタイズメント動作のテストおよび設定を可能にします。このデバイスは、この目的用のCC_SEL端子を提供します。ジャンパJ6を介してCC_SEL端子をBIASまたはGNDに接続することで、2つの異なる電流レベルを選択します(フルデータシートの表1を参照)。
このEVキットは3A出力動作用に設定され、同梱の3mのUSBケーブルによってMAX16984、MAX16987、MAX20037、またはMAX20038などの上流の電圧補償を備えた電源とともに使用するデモが可能です。
アプリケーション
- 車載ダウンストリームUSBモジュール
- 車載USBキャプティブケーブルハウジング
マーケット&テクノロジー
対象となる製品
関連資料
-
MAX20463EVKIT: Evaluation Kit for the MAX20463 Data Sheet (Rev. 0)2020/07/23PDF1M