製品概要

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デモ回路2841Aは、LT8648Sを搭載した、スペクトラム拡散周波数変調付きの42V、15Aの同期型降圧Silent Switcher 2です。このデモ用ボードは、5.7V~42V入力、5V出力用に設計されています。入力範囲が広いため、​オートモーティブ・バッテリや工業用電源などの様々な入力源で使用できます。LT8648Sは、コンパクトな超低放射、高効率、高速同期整流モノリシック降圧スイッチング・レギュレータです。集積化されたバイパス・キャパシタによって高速電流ループが最適化され、レイアウト感度が取り除かれることでEMI放射を最小化しやすくなっています。選択可能なスペクトラム拡散モードにより、EMI性能が更に改善されるため、ノイズの影響を受けやすいアプリケーションに最適なソリューションとなります。 

25nsの最小オン時間を持つピーク電流モード制御により、高い周波数でも高い降圧変換が可能です。LT8648Sのスイッチング周波数は、発振器抵抗または200kHz~2.2MHzの範囲の外部クロックによってプログラムすることができます。デモ回路2841Aのデフォルト周波数は400kHzです。

デモ用ボードDC2841AのSYNC/MODEピンは、デフォルトでは低リップル・バースト・モード®動作用にグラウンド(JP1のBURST位置)に接続されています。これはJP1およびSYNC端子を通じて異なる動作モードに構成可能です(表1)。 

図1は、スペクトル拡散のない強制連続モードでの12V入力および24V入力の場合の回路の効率を示しています。 正確で効率的な測定値を得るため、VIN_センス端子で入力電圧を測定し、VOセンス端子で出力電圧を測定します。 

図2は、異なる負荷状態におけるDC2841AデモボードでのLT8648Sの温度上昇を示しています。LT8648Sは、熱抵抗を低くするためのエクスポーズド・パッドが付いた7mm×4mm LQFNパッケージで組み立てられています。定格最大負荷電流は15Aです。ただし、特定の入力電圧および熱条件ではディレーティングが必要です。

このデモ用ボードにはEMIフィルタが備わっています。ボードのEMI性能は、図3に示されています。放射EMI性能の赤い線は、CISPR25クラス5ピーク限界値です。この図は、回路が広いマージンでテストに合格することを示しています。図3で示すようにEMI性能を実現するには、入力EMIフィルタが必要で、入力電圧をVIN_EMI端子に印加する必要があります。テスト設定は、CISPR25規格を基準にしています。入力がVIN端子に適用されると、EMIフィルタはバイパスされます。 

LT8648Sデータシートには、部品、動作、および用途の詳細が記載されています。このデータシートは、このDC2841A用デモ・マニュアルと併せて参照してください。低EMI動作と最大の熱性能を実現するためのレイアウトに関する推奨事項は、データシートの「Low EMI PCB Layout and Thermal Considerations and Peak Output Current(低EMI PCBレイアウトと熱に関する考慮事項およびピーク出力電流)」セクションに記載されています。サポートについては、アナログ・デバイセズのアプリケーション・エンジニアにお問い合わせください。

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