DS3144フレーマとDS3154ラインインタフェースユニット(LIU)とのインタフェース
要約
DS3144は、単一チップに4個の独立したDS3/E3フレーマを持ち、4個の独立したDS3またはE3チャネルのフレーム構成とフォーマットに必要な回路をすべて内蔵しています。このデバイスの各フレーマは、該当するすべてのアラーム検出および生成とともに、M23 DS3、DS3 Cビットパリティ、またはG.751フレームフォーマットをサポートするように個別に設定可能です。DS3144は、さまざまなラインインタフェースユニット(LIU)、マイクロプロセッサバス、およびその他のシステム要素に、グルーロジックなしで接続されます。LIUとのディジタルデータインタフェースは、バイナリ(NRZ)またはバイポーラ(POS/NEG)のいずれでも可能であり、B3ZS/HDB3の内部エンコーダ/デコーダを備えています。DS3154クワッドLIUは、DS3、E3、またはSTS-1ラインとの、物理層でのインタフェース接続に必要な機能を遂行します。各LIUは、独立した受信と送信の経路を備え、ジッタ減衰器を内蔵しています。DS3154の各ポートは、個別に設定可能です。DS3154には、ハードウェアとCPUバス設定の両方のオプションがあります。
このアプリケーションノートは、以下のマキシムのフレーマおよびマキシムのLIUにも適用されます。
DS3/E3 Framer | Description |
DS3141 | Single-Port Framer |
DS3142 | Dual-Port Framer |
DS3143 | Triple-Port Framer |
DS3146 | 6-Port Framer |
DS3148 | 8-Port Framer |
DS31412 | 12-Port Framer |
DS3/E3/STS-1 LIU | Description |
DS3151 | Single-Port LIU |
DS3152 | Dual-Port LIU |
DS3153 | Triple-Port LIU |
DS3144受信フレーマのLIUインタフェースピン
正データ受信入力/NRZデータ受信入力(RPOS/RNRZ):MC1レジスタでBIN = 0の場合、LIUインタフェースは、バイポーラ(POS/NEG)モードです。このモードでは、フレーマは、AMIフォーマットでシリアルデータストリームを同期入力します。外部LIUのRPOS = 1は、ライン上で正のパルスが受信されたことを示し、LIUのRNEG = 1は、ライン上で負のパルスが受信されたことを示します。BIN = 1の場合、フレーマは、バイナリ(NRZ) LIUインタフェースモードです。このモードでは、フレーマは、RNRZピン上でバイナリフォーマットでシリアルデータストリームを同期入力します。RNRZ = 1は、データストリームの1を示し、RNRZ = 0は、データストリームの0を示します。
負データ受信入力/ラインコード違反受信入力(RNEG/RLCV):MC1レジスタでBIN = 0の場合、LIUインタフェースは、バイポーラ(POS/NEG)モードです。このモードでは、フレーマは、AMI (Alternate-Mark Inversion)フォーマットで、シリアルデータストリームを同期入力します。外部LIUのRPOS = 1は、ライン上で正のパルスが受信されたことを示し、外部LIUのRNEG = 1は、ライン上で負のパルスが受信されたことを示します。BIN = 1の場合、フレーマは、バイナリ(NRZ) LIUインタフェースモードです。このモードでは、フレーマは、RNRZピン上ではバイナリフォーマットでシリアルデータストリームを、またRLCVピン上ではラインコード違反を同期入力します。
受信クロック入力(RCLK):RCLKは、RPOS/RNEG (バイポーラLIUインタフェースモード)またはRNRZ (バイナリLIUインタフェースモード)で、受信フレーマにデータを同期入力するために使用します。MC5レジスタでRCLKI = 0の場合、データは、RCLKの立上りエッジでフレーマに同期して入力されます。RCLKI = 1の場合、データはRCLKの立下りエッジに同期して入力されます。RCLKは、LIUがソースの場合、通常±20ppm以内の精度ですが、フレーマは、RCLK (DS3/E3とSONET/SDHとの間でマッピング/デマッピングを行うICを一般的にソースとするRCLK)上のクロックギャップを最大52MHzまで許容することもできます。
DS3144送信フォーマッタのLIUインタフェースピン
正データ送信出力/NRZデータ送信出力(TPOS/TNRZ):MC1レジスタでBIN = 0の場合、LIUインタフェースは、バイポーラ(POS/NEG)モードです。このモードでは、送信フォーマッタは、AMIフォーマットでシリアルデータストリームを出力します。TPOS = 1は、ライン上で正のパルスを駆動するよう外部LIUに伝え、TNEG = 1は、ライン上で負のパルスを駆動するよう外部LIUに伝えます。BIN = 1の場合、LIUインタフェースは、バイナリ(NRZ)モードです。このモードでは、送信フォーマッタは、TNRZピン上でバイナリフォーマットでシリアルデータストリームを出力します。TNRZ = 1は、データストリームの1を示し、TNRZ = 0は、0を示します。
負データ送信出力(TNEG):MC1レジスタでBIN = 0の場合、LIUインタフェースは、バイポーラ(POS/NEG)モードです。このモードでは、送信フォーマッタは、AMIフォーマットでシリアルデータストリームを出力します。TPOS = 1は、ライン上で正のパルスを駆動するよう外部LIUに伝え、TNEG = 1は、ライン上で負のパルスを駆動するよう外部LIUに伝えます。BIN = 1の場合、LIUインタフェースは、バイナリ(NRZ)モードです。このモードでは、送信フォーマッタは、TNRZピン上でバイナリフォーマットでシリアルデータストリームを出力し、TNEGはローレベルに駆動されます。
送信クロック出力(TCLK):TCLKは、TPOS/TNEG (バイポーラLIUインタフェースモード)またはTNRZ (バイナリLIUインタフェースモード)で、送信フォーマッタからデータを同期出力するために使用します。MC5レジスタでTCLKI = 0の場合、データは、TCLKの立上りエッジに同期してフォーマッタから出力されます。TCLKI = 1の場合、データは、TCLKの立下りエッジに同期して出力されます。TCLKは通常、TICLKをバッファリングしたものであり、必要に応じて反転されます。ラインループバックまたはペイロードループバックのいずれかがアクティブな場合、TCLKは、RCLKをバッファリングしたもので、必要に応じて反転されます。クロックがTICLKおよびMC1:LOTCMC = 1に存在しない場合、TCLKは、RCLKをバッファリングしたものとなり、必要に応じて反転されます。
DS3154受信LIUのフレーマインタフェースピン
レシーバ正AMI/レシーバデータ(RPOS/RDAT):レシーバがバイポーラインタフェース用に設定されている場合(RBIN = 0)、RPOSが、受信した正AMIパルスごとにハイのパルスを出力します。レシーバがバイナリインタフェース用に設定されている場合(RBIN = 1)、RDATは復号されたバイナリデータを出力します。RPOS/RDATは、RCLKの立下りエッジ(RCINV = 0)またはRCLKの立上りエッジ(RCINV = 1)のいずれかで更新されます。
レシーバ負AMI/ラインコード違反(RNEG/RLCV):レシーバがバイポーラインタフェース用に設定されている場合(RBIN = 0)、RNEGが、受信した負AMIパルスごとにハイのパルスを出力します。レシーバがバイナリインタフェース用に設定されている場合(RBIN = 1)、RLCVがハイのパルスを出力してコード違反のフラグを立てます。RNEG/RLCVは、RCLKの立下りエッジ(RCINV = 0)またはRCLKの立上りエッジ(RCINV = 1)のいずれかで更新されます。
レシーバクロック(RCLK):復元されたクロックは、RCLKピン上の出力となります。復元されたデータは、RCLKの立下りエッジ(RCINV = 0)またはRCLKの立上りエッジ(RCINV = 1)における、RPOS/RDATおよびRNEG/RLCVピン上の出力となります。信号の消失時(RLOS = 0)、RCLK出力信号は、LIUのマスタクロックから生成されます。
DS3154送信LIUのフレーマインタフェースピン
トランスミッタ正AMI/トランスミッタデータ(TPOS/TDAT):トランスミッタがバイポーラインタフェース用に設定されている場合(TBIN = 0)、TPOSがハイのときに正のパルスがライン上に送信されます。トランスミッタがバイナリインタフェース用に設定されている場合(TBIN = 1)、TDAT上のデータが、B3ZSまたはHDB3の符号化の後に送信されます。TPOS/TDATは、TCLKの立上りエッジ(TCINV = 0)またはTCLKの立下りエッジ(TCINV = 1)のいずれかでサンプリングされます。
トランスミッタ負AMI (TNEG):トランスミッタがバイポーラインタフェース用に設定されている場合(TBIN = 0)、TNEGがハイのときに負のパルスがライン上に送信されます。トランスミッタがバイナリインタフェース用に設定されている場合(TBIN = 1)、TNEGは、無視されてハイまたはローのいずれかに接続される必要があります。TNEGは、TCLKの立上りエッジ(TCINV = 0)またはTCLKの立下りエッジ(TCINV = 1)のいずれかで、サンプリングされます。
トランスミッタクロック(TCLK):DS3 (44.736MHz_20ppm)、E3 (34.368MHz_20ppm)、またはSTS-1 (51.840MHz_20ppm)クロックは、この信号ピンに印加する必要があります。送信されるデータは、TCLKの立上りエッジ(TCINV = 0)またはTCLKの立下りエッジ(TCINV = 1)のいずれかに同期してデバイスのTPOS/TDATおよびTNEG端に入力されます。
インタフェースに必要なDS3144およびDS3154のレジスタ
表1は、トップレベルの設定、制御、および各フレーマのステータスに対応したDS3144レジスタを示しています。これには、リセット、クロック、ピン制御、ラインインタフェースの各機能が含まれます。
表1. DS3144のラインインタフェースのレジスタマップ
ADDR. | REGISTER | BIT 7 | BIT 6 | BIT 5 | BIT 4 | BIT 3 | BIT 2 | BIT 1 | BIT 0 |
01h | MC1 | LOTCMC | ZCSD | BIN | MECU | AECU | TUA1 | DISABLE | RST |
02h | MC2 | OSTCS | TCCLK | N/A | N/A | N/A | DLB | LLB | PLB |
03h | MC3 | TDENMS | TSOFC | TOHENI | TOHI | TSOFI | TICLKI | TDATI | TDENI |
04h | MC4 | RDENMS | ROOFI | RLOSI | RDATH | RSOFI | ROCLKI | RDATI | RDENI |
05h | MC5 | RNEGI | RPOSI | RCLKI | TNEGH | TPOSH | TNEGI | TPOSI | TCLKI |
06h | ISR1 | N/A | N/A | N/A | N/A | INT4 | INT3 | INT2 | INT1 |
08h | MSR | LORC | LOTC | T3E3 | FEAC | HDLC | BERT | COVF | N/A |
09h | MSRL | LORCL | LOTCL | N/A | N/A | N/A | N/A | COVFL | OSTL |
OAh | MSRIE | LORCIE | LOTCIE | T3E3IE | FEACIE | HDLCIE | BERTIE | COVFIE | OSTIE |
注:下線が引かれたビットは読み出し専用ビットです。N/Aと表示されたビットは未定義のビットです。未定義ビットは今後の拡張用に予約されたビットであり、常に論理0が書き込まれ、読出し時には無視される必要があります。
表2は、DS3144 DS3/E3フレーマのレジスタを示しています。このレジスタマップでは、下線が引かれたビットは読み出し専用ビットです。N/Aと表示されたビットは未定義のビットです。未定義ビットは今後の拡張用に予約されたビットであり、常に論理0が書き込まれ、読み出し時には無視される必要があります。
表2に記載のレジスタは、DS3およびE3モード上の各フレーマについて、トップレベルの設定、制御、およびステータスに対応しています。
表2. DS3144のDS3/E3フレーマのレジスタマップ
ADDR. | REGISTER | BIT 7 | BIT 6 | BIT 5 | BIT 4 | BIT 3 | BIT 2 | BIT 1 | BIT 0 |
10 | T3E3CR1 | E3SnC1 | E3SnC0 | T3IDLE | TRAI | TAIS | TPT | CBEN | DS3M |
11 | T3E3CR2 | FRESYNC | N/A | TFEBE | AFEBED | ECC | FECC1 | FECC0 | E3CVE |
12 | T3E3EIC | MEIMS | FBEIC1 | FBEIC0 | FBEI | T3CPBEI | T3PBEI | EXZI | BPVI |
18 | T3E3SR | N/A | N/A | SEF | T3IDLE | RAI | AIS | OOF | LOS |
19 | T3E3SRL | COFAL | N/A | SEFL | T3IDLEL | RAIL | AISL | OOFL | LOSL |
1A | T3E3SRIE | COFAIE | N/A | SEFIE | T3IDLEIE | RAIIE | AISIE | OOFIE | LOSIE |
1B | T3E3IR | RUA1 | T3AIC | E3Sn | N/A | EXZL | MBEL | FBEL | ZSCDL |
20 | BPVCR1 | BPV7 | BPV6 | BPV5 | BPV4 | BPV3 | BPV2 | BPV1 | BPV0 |
21 | BPVCR2 | BPV15 | BPV14 | BPV13 | BPV12 | BPV11 | BPV10 | BPV9 | BPV8 |
22 | EXZCR1 | EXZ7 | EXZ6 | EXZ5 | EXZ4 | EXZ3 | EXZ2 | EXZ1 | EXZ0 |
23 | EXZCR2 | EXZ15 | EXZ14 | EXZ13 | EXZ12 | EXZ11 | EXZ10 | EXZ9 | EXZ8 |
24 | FECR1 | FE7 | FE6 | FE5 | FE4 | FE3 | FE2 | FE1 | FE0 |
25 | FECR2 | FE15 | FE14 | FE13 | FE12 | FE11 | FE10 | FE9 | FE8 |
26 | PCR1 | PE7 | PE6 | PE5 | PE4 | PE3 | PE2 | PE1 | PE0 |
27 | PCR2 | PE15 | PE14 | PE13 | PE12 | PE11 | PE10 | PE9 | PE8 |
28 | CPCR1 | CPE7 | CPE6 | CPE5 | CPE4 | CPE3 | CPE2 | CPE1 | CPE0 |
29 | CPCR2 | CPE15 | CPE14 | CPE13 | CPE12 | CPE11 | CPE10 | CPE9 | CPE8 |
2A | FEBECR1 | FEBE7 | FEBE6 | FEBE5 | FEBE4 | FEBE3 | FEBE2 | FEBE1 | FEBE0 |
2B | FEBECR2 | FEBE15 | FEBE14 | FEBE13 | FEBE12 | FEBE11 | FEBE10 | FEBE9 | FEBE8 |
DS3154は、ハードウェアモードでも、CPUバスモードでも動作可能です。
ハードウェアモードでの設定は、入力ピンをハイにプルアップするか、ローにプルダウンするだけです。ステータス情報はすべて、ステータス出力ピンで通知されます。ハードウェアモードでは、内部レジスタにはアクセスできません。HWピンをハイに接続すると(HW = 1)、デバイスはハードウェアモードに設定されます。
CPUバスモードでは、ハードウェアモードで使用する設定ピンとステータスピンのほとんどが、アドレス、データ、および制御ラインになるように再割り当てされ、8ビットのマイクロプロセッサバスにインタフェース接続されます。HWピンをローに接続すると(HW = 0)、デバイスはCPUバスモードに設定されます。
HWピンの例外として、ハードウェアモードで利用可能な設定ピンとステータスピンは、CPUバスモードにおけるレジスタビットに対応します。ハードウェアモードのピンとCPUバスモードのレジスタビットは名前と機能が同一です(ただし、レジスタビットはすべてアクティブハイです)。表3は、DS3154のレジスタマップを示しています。これは、DS3144とのインタフェース接続に使用することができます。
表3. DS3154のレジスタマップ
ADDR. | REGISTER | BIT 7 | BIT 6 | BIT 5 | BIT 4 | BIT 3 | BIT 2 | BIT 1 | BIT 0 |
00h | GCR1 | E3M | STS | LLB | RLB | TDSA | TDSB | - | RST |
01h | TCR1 | - | TBIN | TCINV | TJA | TPD | TTS | TLBO | - |
02h | RCR1 | ITU | RBIN | RCINV | RJA | RPD | RTS | RMON | RCVUD |
03h | SR1 | - | - | TDM | PRBS | - | - | RLOL | RLOS |
04h | SRL1 | - | - | TDML | PRBSL | PBERL | RCVL | RLOLL | RLOSL |
05h | SRIE1 | - | - | TDMIE | PRBSIE | PBERIE | RCVIE | RLOLIE | RLOSIE |
06h | RCVL1 | RCV[7] | RCV[6] | RCV[5] | RCV[4] | RCV[3] | RCV[2] | RCV[1] | RCV[0] |
07h | RCVH1 | RCV[15] | RCV[14] | RCV[13] | RCV[12] | RCV[11] | RCV[10] | RCV[9] | RCV[8] |
O8h-0Fh | TEST | - | - | - | - | - | - | - | - |
フレーマとLIU間のインタフェースの実装
DS3144デバイスは、常にパワーオンリセットされます。リセットすると、読み出し/書き込み制御レジスタビットは、すべて0にリセットされます。ただしRDATHとTUA1は例外で、1にセットされます。このデバイスのリセット動作の詳細については、DS3144のデータシートに記載されています。DS3144は、デバイスのリセット後、DS3またはE3のいずれかに設定する必要があります。すべてのモードにおいて、MC1レジスタのTUA1ビットとMC4レジスタのRDATHビットをクリアする必要があります。この2つのビットはリセット時に1にセットされ、送信LIUインタフェース(TPOS/TNEG)と受信システムインタフェース(RDAT)の両方で、フレームなしのオール1 (E3 AIS)信号を生成します。
リセット後の、DS3144のLIUインタフェースフォーマットのデフォルト設定は、バイポーラ(POS/NEG)であり、B3ZS/HDB3の符号化と復号化が有効になります。リセット後のフレーマ動作をバイナリ(NRZ)フォーマットに変更してB3ZS/HDB3の符号化と復号化を無効にするには(フレーマで無効にしてもLIUでは有効にする必要があります)、MC1レジスタのBINビットを1に設定する必要があります。
フレーマのインタフェースフォーマットとDS3154用のB3ZS/HDB3デコーダ
データは、バイナリまたはバイポーラのいずれかのフォーマットで出力することができます。バイポーラインタフェースフォーマットを選択するには、ハードウェアモードでRBINピンをローにする必要があります。またCPUバスモードでは、RBIN設定ビットをクリアする必要があります。
バイポーラフォーマットでは、B3ZS/HDB3デコーダは無効にされ、復元されたデータは、バッファリングされて、RPOSとRNEGに出力されます。正極性パルスの受信は、RPOS = 1で示され、負極性パルスの受信は、RNEG = 1で示されます。
バイポーラインタフェースフォーマットでは、レシーバは、ただ受信したデータを渡すだけで、BPVやEXZの発生についてデータをチェックしません。バイナリインタフェースフォーマットを選択するには、ハードウェアモードでRBINピンをハイにする必要があります。またCPUバスモードでは、RBIN設定ビットをセットする必要があります。
バイナリフォーマットでは、B3ZS/HDB3デコーダは有効にされ、復元されたデータは、復号されて、バイナリ値としてRDATピンに出力されます。コード違反は、RLCVピン上にフラグが立てられます。
さまざまな周辺部品とのインタフェースをサポートするために、RCLKの極性を反転することができます。データは通常、RCLKの立下りエッジで、RPOS/RDATおよびRNEG/RLCVピンに出力されます。RCLKの立上りエッジで、これらのピンにデータを出力するには、RCINVピンをハードウェアモードでハイにプルアップするか、またはRCINV設定ビットをCPUバスモードでセットする必要があります。
RCLK、RPOS/RDAT、およびRNEG/RLCVピンは、保護スイッチングと冗長LIUアプリケーションをサポートするため、トライステートにすることができます。このトライステート機能がサポートするシステム構成では、2つ以上のLIUがともにワイヤード論理和で接続され、システムプロセッサがその1つを選択するとアクティブになります。RCLK、RPOS/RDAT、およびRNEG/RLCVをトライステートにするには、RTSピンまたはRTS設定ビットをアクティブにします。図1は、マキシムのフレーマDS3144とマキシムLIU DS3154のファンクションダイアグラムを示しています。
図1. フレーマおよびLIUのファンクションダイアグラム
最後に
フレーマとLIU間のインタフェースのハードウェア設計に関する詳細については、DS3144DKのデータシートを参照してください。
マキシムのフレーマとLIU間のインタフェースやそれぞれの動作に関する質問については、マキシムのテレコムアプリケーションサポートチームまでお問い合せください。