DS1864の電流DACを電圧DACとして使う方法
要約
本内容は、SFPレーザコントローラ/モニターであるDS1864の電流DACを標準部品の使用によって電圧出力に変換する方法を記載します。
電流DAC
DS1864は、1.5mAまたは0.5mAを選択できるフルスケールレンジの2つの8ビット、電流引込型のDACを持っています。そして、DAC出力端子は、0.7VからDS1864のVCCを超えない範囲で使用します。
電流から電圧への変換
差動入力のオペアンプ構成で、0.5mAフルスケール出力モードを1Vフルスケールモード出力に変換します(図1)。
小型化の方法
チップタイプのオペアンプと0201型のチップ抵抗を使い、構成を非常に小型にすることができます。MAX4233は、10ピンのバンプUCSP™ (1.5mm × 2mm)で、2回路内蔵オペアンプです。
出力電圧の計算
式1を使って出力電圧を計算します。
図1の回路条件で、DAC流が0.5mAの時、最大出力電圧は1.005Vになります。そしてオフセットとゲイン誤差を最小にするために、許容誤差1%の抵抗を使用します。また、R1はDAC出力電圧が0.7V以下に落ちないように選びます。