ミリ波フェーズドアレイ・アンテナ・モジュール“Dragonfly”のサンプル提供を開始

ミリ波フェーズドアレイ・アンテナ・モジュール“Dragonfly”のサンプル提供を開始

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穂村 裕美

アナログ・デバイセズ(以降ADI)は、28/39GHzに対応したミリ波フェーズドアレイ・アンテナ・モジュール(PAAM)、開発コード名“Dragonfly”を開発し、サンプル提供を開始しました。

ADI の ミリ波技術 と電源技術は、小型でコンパクトかつ電力効率の良いモジュールを実現可能です。Dragonfly は、その集大成として、高集積化と低消費電力化を両立したミリ波5G向けフェーズドアレイ・アンテナ・モジュールとして開発されました。高集積ミリ波アップ/ダウン・コンバータにADMV1128A/ADMV1139A、局部発信器(LO)にPLLとVCOを集積したADF4372、電源に低ノイズSilent Switcher®テクノロジーを採用したµModule® LTM8024、超低ノイズLDO LT3045、次世代のミリ波5G向けビームフォーマチップセット等を統合し、単一12V電源での動作が可能です。これらのキーデバイスに加えて、8×8の64素子パッチアンテナまでを、外形120mm×140mmの小型基板に集積しています。ミリ波MMICに関する技術情報は、秘密保持契約(NDA)の締結が必要です。

この高集積PAAMを利用することで、ミリ波ビームフォーミングのアルゴリズム開発や無線による通信試験などが、高価なミリ波対応測定器などを準備せずに、誰にでも実施可能になり、ミリ波5G普及への技術的な課題を解決出来ることを期待します。

Dragonflyのミリ波リファレンス設計データは、商用グレードのFR2帯域向けフェーズド・アレイ・システム開発に役立てることが可能で、ミリ波5G通信のインフラ製品を導入する際の複雑さや手間を軽減することが可能です。また、Dragonflyユーザーのために、簡易測定システムを準備し、ホストPC経由でビームフォーミングを制御できるリファレンスソフトウェア(Mathworks社のMATLAB®採用)もリファレンスコードとしてソースコードで提供予定です。

Dragonflyは、エスタカヤ電子工業株式会社が製造し、株式会社マクニカ アルティマ カンパニーより販売予定です。

搭載製品:ADMV1128A/ADMV1139A、ADF4372、LTM8024、LTM8029、LT3045

Dragonfly外観イメージ
DragonflyImage

ADIは、Dragonflyを2023年11月29日(水)~12月1日(金)にパシフィコ横浜で開催される「マイクロウェーブ展2023」にて初展示します(ブースNo. I-02)。MWE 2023|アナログ・デバイセズ(株) (apmc-mwe.org)

About Analog Devices, Inc.

Analog Devices, Inc. (NASDAQ: ADI) is a global semiconductor leader that bridges the physical and digital worlds to enable breakthroughs at the Intelligent Edge. ADI combines analog, digital, and software technologies into solutions that help drive advancements in digitized factories, mobility, and digital healthcare, combat climate change, and reliably connect humans and the world. With revenue of more than $12 billion in FY23 and approximately 26,000 people globally working alongside 125,000 global customers, ADI ensures today’s innovators stay Ahead of What’s Possible. Learn more at www.analog.com and on LinkedIn and Twitter (X).

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