テクノロード社とROS/ROS2に対応したIMUモジュールおよびプラットフォームボード「TR-IMUシリーズ」を共同開発
2021年01月24日 - 東京
想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中村 勝史、以下アナログ・デバイセズ)は、株式会社テクノロード(本社:東京都品川区、代表取締役:杉浦 登、以下テクノロード)と、マイコン内蔵のIMUモジュールおよびプラットフォームボード「TR-IMUシリーズ」を共同開発したことを発表しました。ROSを使用した移動ロボット、無人搬送車(AGV)、自動運転等の開発に使用いただけるだけでなく、ROSを使用しないユーザー向けにも様々なデータ出力モードを用意しています。・TR-IMUシリーズ:https://techno-road.com/products/tr-imu.html
・テクノロード社Github:https://github.com/technoroad
・IMU「ADIS16470」製品ページ:https://www.analog.com/jp/products/adis16470.html
両社は、ROS/ROS2を使用したロボットで同社のIMU製品をすぐに評価できるよう、本モジュールおよびプラットフォームボードを開発し、USBやEthernet等のインターフェースに対応しています。姿勢推定アルゴリズムなどのプログラムを実装し、各種ロボットに応じ、アルゴリズムの調整が可能なプログラムを用意。ROS/ROS2用ドライバ、IMUモジュール、プラットフォームボードのファームウェアは、テクノロードのGithub上で公開しています。
アナログ・デバイセズのIMU製品は、優れたノイズ特性を持ち、振動の影響も低く、温度変化を考慮した補正が行われている産業機器向けの製品です。自動走行を必要とするロボットや自動運転モビリティー製品に広く使用されているROS/ROS2に対応することで、ドライバ開発の工数低減を実現できます。さらにオープンソース化することにより、既存製品への組み込み等も視野に入れた開発、評価が可能になっています。
テクノロード代表取締役の杉浦登氏は、次のように述べています。「テクノロードでは、各種カスタマイズやソフトウェアの開発等のご相談も承っていますが、ロボットの姿勢をIMUで推定する場合、旋回軸(ヨー軸)の角度ドリフトが問題となりますが、アナログ・デバイセズ社のIMUはノイズが少ないためドリフトが少なく、比較的安定して角度を推定することができました。いくつかの自律走行ロボットの案件でも本製品を活用させて頂いておりますが、お客様にも好評価を頂いております」
アナログ・デバイセズの日本リージョナルセールスグループアプリケーションエンジニアの柿沼淳は、次のように述べています。「アナログ・デバイセズのIMU製品は組み込みに最適なSPIインターフェースを備えていますが、ROS/ROS2のようなPCをベースにしたシステムには、インターフェースを変換するための組み込み基板設計と、専用のドライバの開発がユーザーごとに必要でした。テクノロード社とのコラボレーションにより、導入コストを低減することで、既存システム上で評価をすることが可能になりました。また、ファームウェアやROS/ROS2ドライバのオープンソース化により、将来的な量産を見込むスケーラビリティを考慮した開発も可能になりました」
量産価格(税抜き)
本IMUモジュールおよびプラットフォームボードは、テクノロードとアナログ・デバイセズ国内販売代理店を通じて販売されています。
・TR-IMU16470 (ADIS16470搭載IMUボード):¥63,900
・TR-IMU16475-2 (ADIS16475-2搭載IMUボード):¥109,100
・TR-IMU-Platform (ADIS IMU Platform):¥27,600
・ADIS IMU Platform用 1647X搭載キット:¥5,500
・ADIS IMU Platform用 Ethernet拡張キット:¥22,100
TR-IMU16470 (ADIS16470搭載IMUボード)
TR-IMU-Platform (ADIS IMU Platform、IMU別売り)
株式会社テクノロードについて
テクノロードは2006年に創業し、企業様のロボット等の開発のお手伝いをさせて頂いております。ロボット開発に必要な、電気、機械、ソフト、制御等をワンストップで開発できるところを強みとしております。ロボットのある未来の生活の実現に近づけるよう、新しい技術を一早く取り入れ、日々研究開発に取り組んでおります。
https://techno-road.com/