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WebエンジニアのためのIoT講座




 コラム 3 

Mac以外での
Web Bluetooth APIの使用について


はじめに

本コンテンツは、基本的にMacを使用して動作を確認しておりますが、Web Bluetooth APIはAndroidデバイスでの動作も可能です。このコラムでは、Mac以外のデバイスでWeb Bluetooth APIを動かす方法について、ご紹介します。

 



Android Tabletでの動作


Androidタブレットを試します。Macの場合、HTMLやJavaScriptのフォルダをSDカードやクラウドストレージなどを使用して、端末にHTMLが入ったフォルダのデータを適当な場所にコピーします。Windowsの場合は、USBケーブルなどを利用して、データをコピーさせます。

HTMLのデータをそのまま開くと、content://スキームで開いてしまうケースがあり、動作しません。file://スキームで開く必要があります。

>>参考ページ

方法としては、アドレスバーに直接「file:///mnt/sdcard/」と打ち込みます。すると、ストレージのフォルダが表示され、データをコピーしたファイルが開きます。

 

図1, file://スキームでデータを開く例

開いたら、保存先のフォルダを指定して、HTMLのファイルを開きます。

 

図2、HTMLファイルを開く例その1

 

図3、HTMLファイルを開く例その2

 

HTMLのファイルを開くと、動作します。Macよりも反応速度が高いようです。

 

図4、AndroidでADXL362のプログラム(第6回目)を動作させた例

タブレットは、Huawei MediaPad T3 10を使用しました。Android7.0のバージョンです。設定する際には、Chromeを最新版に更新して実験をしています。

スマートフォンでも同様に動作できることが確認されています。

今回は、上記のような方法で検証しましたが、端末などの環境に応じて動作が異なるケースがあります。うまく動作しない場合は、以下の点に注意して、それぞれの環境に応じて確認いただければと思います。

  • 端末や機種によって、パスが異なる場合があります。
  • 内部ストレージか外部ストレージ(SDカード)かでパスが異なります。
  • パス名は、別名でも有効な場合があります。
    例:file///sdcard/ や file:///strage/emulated/0 など

 

参考: auの開発者向けサイト