8つの超音波受信チャンネルを1個のICに集積したアナログ・フロントエンド(AFE)

AD9271

AD9271は、カート型/携帯型の超音波機器の設計のためにこれまでにないレベルの高集積ソリューションを提供します。8つのチャンネルのそれぞれに、低ノイズアンプ(LNA)、連続波(CW)ドップラ用の8×6差動クロスポイント・スイッチ、可変ゲインアンプ(VGA)、アンチエイリアシング・フィルタ(AAF)、12ビットA/Dコンバータ(ADC)を備えています。 AD9271は1.8V電源で動作し、50MSPSにおける消費電力はチャンネル当たりわずか150mWです。16mm×16mmの100ピンTQFPに8 つのチャンネルを実装したAD9271を使用すれば、超音波システムのサイズや消費電力を増やすことなく、チャンネル数を増やし画質を向上させることができます。

高性能部品を1個のICに集積することによって、緊急治療室、診察室、診療所で使用される携帯型/カート型の超音波システムで高画質を実現できます。AD9271の各チャンネルは、30dBの可変ゲイン範囲、5MHzで1.2nV/√Hz(Typ)の入力換算ノイズ、157dB/√Hzの入力ダイナミック・レンジ、プログラマブルな3次バターワース・アンチエイリアシング・フィルタ、S/N比が70dBの12ビットADC、80dBのSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)を備えています。ディスプレイ・モードの場合は、チャンネルごとにパワーダウンしてバッテリ寿命を延ばすことができます。CWモードでLNAを使用している場合は、データ変換パスのパワーダウンも可能です。