ADM2582E - FAQ

iCoupler製品は鉛フリーですか?

iCoupler製品はすべて鉛フリーです。

iCoupler 技術にはどのような利点がありますか?

iCoupler 技術の主な利点は5つあります。

統合化の利点は、同一パッケージ内にiCouplerチャンネルと他の半導体機能を結合したり、複数のiCouplerチャンネルを容易に結合できるため、フォトカプラ実装よりもサイズを小型化し、コストを削減することができます。性能面では、タイミング精度、過渡耐性、データレートがフォトカプラ部品よりも優れています。消費電力については、1/10~1/50小さくなり、関連する放熱量も減少します。

使いやすさの面では、フォトカプラ技術に伴う問題点の多くが解消すること、そしてこれまでにない特長によって新規設計にiCouplerアイソレータを利用できることがあげられます。フォトカプラの問題点としては、変動の大きい電流転送率特性、LEDの損耗現象、それに起因する設計上の制約、LEDを点灯させるために入力を大電流で駆動する必要がある(大部分のフォトカプラの場合)ことなどがありますが、iCouplerにはこのような問題がありません。iCouplerには、その他にも使いやすい特長があります。低い電源電圧で使用できること、入力信号の電圧と異なる電圧の出力信号に変換できること、電圧ベースのデジタル・インターフェースを使用していること、広い温度範囲にわたって使用できることなどです。

最後に、フォトカプラに伴うLEDが必要なくなることで信頼性も向上します。標準CMOSプロセス技術だけを使用するため、iCouplerデバイスは他の標準CMOS製品と同じ寿命特性を実現します。

What is transformer isolation?

Transformer isolation employs transformer coils to transmit information across an isolation barrier. Changes in current through the transformer winding on one side of the isolation barrier induce a corresponding current on the transformer winding on the other side of the isolation barrier. Transformer-based methods have been commonly used in applications involving AC signals (Ethernet, for example) that are well suited for transformer coupling. Transformer isolation has advantages in systems with high data rates, and it can also be used to provided an isolated power supply; however, transformers have typically been bulkier than alternative solutions.

iCoupler technology (see below) is a form of transformer isolation that employs micro-transformer coils to address the size and integration disadvantages of discrete transformer solutions.

iCoupler製品はどの規制基準に準拠していますか?

iCoupler製品は、通常、2.5kVRMS以上のUL定格と400VRMSの動作電圧についてCSAとULの承認を受けています。

各特定製品の承認内容および詳細をまとめた表を、 www.analog.com/iCouplerSafetyでご覧いただけます。

iCoupler 製品とインターフェース製品の違いは何ですか?

iCoupler アイソレーション製品は、従来型のインターフェース製品の中の特殊な製品群です。通常、1つのiCoupler製品で幅広いアプリケーションに対応できますが、インターフェース専用の製品は用途が限られています(例えばRS-232やRS-485トランシーバー)。さらに、インターフェース専用の製品に絶縁機能が求められることはあまりありませんが、一般にこの種のインターフェースにはある程度の絶縁も必要です。当社は様々なインターフェース製品を提供していますが、その一部にiCoupler技術を組み込んだ完全統合化ソリューションがあります(以下を参照)。

新しいiCoupler製品の情報はどのようにして入手できますか?

新製品の最新情報については、アナログ・デバイセズのウェブサイトwww.analog.com/icouplerをご覧ください。最寄りのアナログ・デバイセズの営業担当者にお問い合わせいただくこともできます。季刊のニュースレター「Analog Devices' Digital Isolation Update」もご利用になれます。このニュースレターには、新製品のご案内の他、iCoupler技術に関するお知らせ、アプリケーションのヒント、技術情報などが掲載されています。「Analog Devices' Digital Isolation Update」の購読方法については、www.analog.com/Subscriptionsをご覧ください。

アナログ・デバイセズには他にiCoupler技術を取り入れている製品がありますか?

iCoupler技術の大きな利点は、多様な製品にアイソレーションを統合できることです。他の製品にもiCouplerによるアイソレーションを統合することで、設計の簡素化、部品表の削減、コストの低減、サイズの縮小、信頼性の向上を実現できます。

ADM2483、ADM2485、ADM2486、ADM2490Eは、iCoupler技術を取り入れているRS-485トランシーバーです。同様に、AD7400とAD7401は絶縁型のΣΔ A/Dコンバータです。今後アナログ・デバイセズでは、iCoupler技術によりアイソレーションを統合した更に多くの製品を発表する予定です。

終端抵抗の値

Q:   RS485(RS422)の終端抵抗は、いくらぐらいにするべきでしょうか?

A:   RS485などの通信線に挿入する終端抵抗は、その伝送線路の特性インピーダンスに合わせる必要があります。特性インピーダンスは線路の設計や形状により決まります。通信などで使われる同軸線は50Ωや75Ωがよく使われ、ツイストペア線では、100Ωぐらいから数100Ωとメーカーや材質によって異なります。(信号伝送速度も材質や構成により異なります)マイクロストリップラインであれば、線幅の設計や基板材質、その厚さなどにより異なります。使われる伝送線にあわせて終端抵抗を選んでください。詳しくは、AN-960: RS-485 / RS-422回路の実装ガイド をご参照ください。