AD8139 - FAQ

容量負荷に強いアンプは?

Q:   OPアンプによりアナログ信号を差動出力で伝送する回路を検討しています。伝送路のケーブルが長く、静電容量を0.5µ以下と想定しており、容量負荷がドライブ出来るOPアンプを探しています。微小電圧(±0.1mV~±10V)でDC付近(DC~100Hz)の信号帯域を扱うので、低雑音で高精度タイプが理想です。 精度と雑音はデータシートより目安が把握できますが、容量ドライブの許容値については見極めることが出来ませんでした。 容量ドライブを得意とするシリーズなどがありますか。

A:  容量性負荷を駆動可能なアンプとしては、シングルならAD817AD847、デュアルならAD826AD828があります。これらはOP270のように低オフセット電圧ではありませんので、オフセット電圧が問題となる用途では、これらのアンプを高精度アンプの出力バッファとして使用して、オフセットの影響を補正できるような回路構成とする必要があります。

IC内蔵保護回路

Q:    OPアンプ出力端子のIC内蔵保護回路を教えてください。

A:   汎用OPアンプICにつきましては、入出力あるいは電源ピンなどの区別なく、全ピンにESDプロテクション・ダイオードが挿入されております。 これは寄生ダイオードではなく、各ピンをESDから保護するために付けられたもので、ジャンクション・アイソレーション・タイプのプロセスに見られるサブストレート起因の寄生トランジスタと異なるものです。アンプ出力端子にも、このESDプロテクション・ダイオードは接続されております。このダイオードは、一般的にサージ電圧・電流から素子を保護する目的があり、定常的に入力をクランプするためのものではありません。

「G」の意味とは(AD8139)

Q:    AD8139日本語データシート9ページの 「G」の意味について教えてください(Gain?)。 グラフ中にG=1、G=2、G=5、G=10と書いてありますが、その違いは何でしょうか?

A:   「G」の意味はご認識の通り、「Gain」になります。また、グラフ中のG=1、G=2、G=5、G=10の違いは、Gainを可変し、それぞれのGainでの周波数特性になります。なお、これらの特性測定は英語データシート7ページのFigure. 57の回路を用いて行っております。