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車室内のカスタマイゼーションは、どう進化するのか?


ソフトウェア定義型の車両(ソフトウェア・デファインド・ビークル:Software-defined Vehicle、以下SDV)は、カスタマイゼーションの新時代を切り開くものだと言えるでしょう。SDVでは、ドライバーがインキャビン・エクスペリエンスをパーソナライズすることができます。実際、各自動車メーカーは、新たなレベルのパーソナライゼーションへと焦点を移しつつあります。その対象範囲は、自分の好みにぴったりな快適さを得るための設定機能や、インフォテインメント機能、先進的な運転支援機能、アップグレード可能なソフトウェアなど多岐にわたります。それにより、ユーザー定義型車両というエキサイティングな可能性が現実のものになりつつあります。

自動車メーカーがデータとAIの力を活用すれば、ドライビング・エクスペリエンスは大きく変革されるでしょう。それにより、個々のドライバーの好みやニーズに応じたインキャビン・エクスペリエンスを提供できるようになるはずです。自動車業界の前進に伴い、車室内のエンターテインメント、没入型のサウンド・エクスペリエンス、生産性を向上させるためのツール、コンテンツ配信などの進化が期待されるようになりました。また、自動車メーカーには、競争力を維持するためにOTA(Over-the-Air)によるソフトウェアのアップグレードを活用することが求められています。それにより、現在の顧客価値を維持しながら、最先端の機能と技術によって車両を常に最新の状態に保つことができるからです。加えて、パーソナライゼーションを実施するためにドライバーのデータを収集する際には、顧客からの信頼を維持できるよう、それらのデータを確実に保護しなければなりません。

ここで紹介するビデオは、急速に進化する車室内のカスタマイゼーションに関するパネル・ディスカッションの様子を収録したものです。モデレータを務めたのは、Financial Timesのフランクフルト特派員であるPatricia Nilsson氏です。アナログ・デバイセズのPaul Fernandoに加え、2名の専門家が参加しています。

参加者

  • Patricia Nilsson氏 - Financial Times、フランクフルト特派員
  • Paul Fernando - アナログ・デバイセズ、エコシステム・ストラテジー担当ディレクタ
  • Alan Norton氏 - McLaren Automotive、電子システム/制御担当ディレクタ
  • Benjamin Steinmetz氏 - NIO、欧州プロダクト・エクスペリエンス担当ディレクタ

ビデオの各章

ユーザーにカスタマイゼーションを提供する最大の機会

スマートフォンのカスタマイゼーションには、ほぼ無限の選択肢が存在します。そこで、まずはスマートフォンのカスタマイズと車室内のカスタマイズを比較してみます。現在、ドライバーは希望と必要性に応じて自分の好みを正確に入力できるようになっています。また、現在の自動車では、SDVと空間インテリジェンスの力を活かすことで、ドライバー周辺の至るところに知覚用フレームワークを配置しています。現在の自動車であれば、数年前には想像もできなかった選択肢をドライバーと同乗者の両方に提供できる可能性があります。

ハードウェアの適切なバランスの実現

このビデオでは、顧客の要求を満たすにはハードウェアとソフトウェアをどのようなバランスで利用すればよいのかを、業界のエキスパート達が探っています。そのなかでFernandoが、そうした課題に対応するための技術として取り上げたのがアナログ・デバイセズの10BASE-T1S Ethernet to Edge Bus(E2B)です。E2Bでは、SDVにおいて次世代のゾーン・アーキテクチャを実現するために、すべてのソフトウェアを一元管理します。また、ハードウェアに対する自動車メーカーの要件に応じ、ソフトウェアを動的にカスタマイズするための柔軟性を提供します。

自動車メーカーとの緊密な連携

ここでは、設計プロセスの最初から自動車メーカーと密に連携することで得られるメリットについて検討します。自動車メーカーとパートナー企業がエコシステム全体のなかで共通の言語によって対話できるようにするためには、標準化の実現が不可欠です。

データ・プライバシーへの配慮

データ・プライバシーの問題とユーザーによるカスタマイズの関係を考慮すると、規制とイノベーションのバランスをとるのが難しくなるケースがあります。消費者が詳細な好みを提示することに慣れるにつれ、収集したデータをより慎重に扱わなければならなくなります。

パネル・ディスカッション全編

パネル・ディスカッションの全編は、上に示したビデオでご覧になれます。