要約
このアプリケーションノートでは、1575MHzのGPS動作用にMAX2681ミキサICをチューニングしたときの部品の値と測定性能を示します。また、評価キットの回路図を示しています。変換利得は10.5dBであり、入力3次インターセプトは-0.8dBmです。
追加情報:
MAX2681は、低電圧で低電流動作用として設計された小型で低コスト、かつ低ノイズのダウンコンバータミキサであり、ポータブル通信機器に最適なものです。MAX2681は、400MHz~2500MHzの無線周波数(RF)入力で使用することで、10MHz~500MHz間の中間周波数(IF)にダウンコンバートできます。全地球測位システム(GPS)レシーバ用のRF入力は1575MHzです。70MHzのIFと局部発振器(LO)のハイサイド挿入(fLO = 1645MHz)を想定した場合、MAX2681は、+10.5dBの利得を達成し、9.6dBのノイズ指数と-0.8dBmの入力3次インターセプトポイント(IIP3)を示しています。また+3.0V電源から8.8mAの電流を消費します。部品の値と回路図については、図1を参照してください。900MHz、1950MHz、2450MHzでのMAX2681のアプリケーション、あるいはデバイスの詳細については、MAX2680/MAX2681/MAX2682のデータシートを参照してください。より高入力のIP3性能については、アプリケーションノート890 「シリコンゲルマニウム(SiGe)ダウンコンバータをGPSレシーバ用にチューニング」を参照してください。
図1. MAX2681 EVキット回路図
表1. MAX2681のGPS性
VCC = +3.0V、fRF1 = 1575MHz、fRF2 = 1576MHz、fLO = 1645MHz、PLO = -5dBm、fIF = 70MHz
Parameter
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Measure
Performance
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Conversion Gain |
+10.5dB
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Noise Figure |
9.6dB
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Input Third-Order Intercept Point |
-0.8dBm
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RF Input Return Loss |
-19.3dB
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Supply Current |
8.8mA
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注:PCBの損失は考慮していません。