LTC4120は、定電流/定電圧のワイヤレス・レシーバおよびバッテリ・チャージャです。外付けのプログラミング抵抗により、最大400mAの充電電流が設定されます。400mA以上必要な場合、この回路図に示されているように、LTC4120デバイスを2個使って並列動作させます。この場合、1個の受電コイルと1個の整流器を使って、1個の送電器から2個のLTC4120を動作させます。2個のLTC4120の入力とバッテリ出力を単に結合し、両方のDHCピンを短絡します。オプションとして、/CHRGフラグと/FAULTフラッグも一緒に短絡して、ワイヤードOR接続した状態フラグを得ることができます。2個のLTC4120は同じ周波数または異なる周波数で動作させることができ、どちらかVFLOAT(帰還抵抗分割器に整合)が低い方が再充電中に最初にオンします。
高い電力レベルをサポートするには、基本的なワイヤレス送電器をいくらか改良する必要があります。2個の入力バイアス用68uHインダクタの電流能力を単に増やして追加の電力をサポートします。デモ用カードDC1968Aは、飽和電流が410mAでESRが400ミリオームの2個の小型TDK VLCF5028T-680MR40-2インダクタを使用しています。これらのインダクタを、飽和電流が1.2Aで、ESRが140ミリオームの2個のTDK SLF10145T-680M1R2インダクタに置き換えるだけで送電器の電力レベルが倍になります。
基本的な送電器の入力電源は5V +/- 5%で、最大1Aを供給します。バッテリが4.2Vまで充電される間、充電電流は最大800mAです。この回路は最大3Wでバッテリを充電し、全体の効率は約60%です。
詳細についてはLTC4120データシートの「アプリケーション情報」のセクション、AN138: ワイヤレス・パワー・ユーザー・ガイドおよびDC1969Aデモ・マニュアルと回路図をご覧ください。