VRMS

VRMSとは

意味

VRMSは、二乗平均平方根(Root-Mean-Square)電圧を意味する。

なぜRMSが使用されるか?

時間に対して一定であるDC電圧とは異なり、AC (交流)電圧は時間とともに変化し、正弦曲線の形状をしている。AC信号のRMS値は、同じ熱効果(電力)を生み出すのに必要なDC電圧に等しい。米国における商用電源のRMSは110VRMSで、欧州では220VRMSである。

RMS電圧は平均電圧とはどのように異なるか?

正弦信号(図1)は、サイクル単位で正のピーク値と負のピーク値の間を交互に行き来する。したがって、信号の平均値は0となるため、信号の平均値は有用な数量ではない。AC信号の電力は、正と負の両方のサイクルで使用される。RMSは、時間軸上の特定点における信号電圧の値の二乗を使って計算される。二乗によって負符合が除去されるため、負の値の寄与が含まれることになる。このように、RMSは平均が0の一連の数に対する標準偏差の計算に似ている。

図1. 正弦曲線で変化するAC信号

図1. 正弦曲線で変化するAC信号

RMSとピーク電圧の間にはどんな関係があるか?

VRMSとVpkの関係を示す式は、次のとおりである。

                Vpk

 VRMS =  -------

                 √2

さらに詳しく:Data conversion calculator (データ変換計算器)

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