Notch Filter: ノッチ・フィルタ
Notch Filterとは
意味
ノッチ・フィルタはバンドストップフィルタの一種で、これは特定範囲内の周波数を減衰する一方、他のすべての周波数は変化させることなく通過させるフィルタである。ノッチ・フィルタの場合、この周波数範囲が非常に狭い。
バンドストップフィルタが減衰する周波数範囲は、ストップバンドと呼ばれる。ノッチ・フィルタは、狭いストップバンドによって周波数応答が深いノッチ(V字型の切れ込み)に似た形状となり、それがフィルタの名前の由来になっている。また、これはノッチ・フィルタが高いQ値(帯域幅に対する中心周波数の比率)を備えていることも意味する。
ノッチ・フィルタはどんな種類のフィルタか?
ノッチ・フィルタは、設計によってアクティブまたはパッシブのいずれも可能である。パッシブフィルタは受動素子、つまり抵抗、コンデンサ、およびインダクタのみで構成される。アクティブフィルタは、一部のノッチ・フィルタで使用されるオペアンプなどの増幅素子を含んだものである。
ノッチ・フィルタは何に使用されるか?
ノッチ・フィルタは、単一の周波数または狭い周波数帯域を除去するために使用される。オーディオシステムでは、ノッチ・フィルタを使って電源ハムなどの干渉周波数を除去することができる。また、無線受信機やソフトウェア無線でも、ノッチ・フィルタを使って特定の干渉周波数を除去することができる。
ノッチ・フィルタはどのように作成するか?
ノッチ・フィルタは、ローパスフィルタとハイパスフィルタの組み合わせで作ることができる。スイッチトキャパシタフィルタ(SCF)を使ってノッチ・フィルタを作る1つの方法については、アプリケーションノート431「Switched-Capacitor IC Forms Notch Filter (スイッチトキャパシタICによるノッチ・フィルタの構成)」を参照。
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