mA: ミリアンペア

mAとは

意味

MilliampereまたはMilliamp (ミリアンペア):1アンペアの1/1000。アンペアは電流を測るための基本単位。


ミリアンペアとは

口語では「Amp」に短縮される「アンペア(Ampere)」は、電流のSI単位であり、記号「A」で表記されます。電子部品は通常、1A未満の電流を使用します。エンジニアは、小数の使用を避けるために(科学的記数法の一部である)工学的記数法を使用します。小さな電流の場合、0.5Aや0.01Aではなく、「ミリアンペア」の倍数として表す方が便利です。

1ミリアンペアは1Aの1,000分の1に相当します。たとえば、0.1Aは100ミリアンペアで、0.01Aは10ミリアンペアです。「ミリアンペア」は口頭で使用され、文書ではmAと略記されます。機器が動作中であるか、それともスタンバイ状態であるかを示すためによく使用される発光ダイオード(LED) (図1)は、通常、10~30mAを使用します。
“図1.
図1. LEDのスタンバイインジケータ


マイクロアンペアとは

「マイクロアンペア(microAmpere)」(通常口語では「microAmp」に短縮)は、ミリアンペアの1,000分の1、またはアンペアの100万分の1です。1マイクロアンペアは、文書では1µAと略記されます。記号「µ」(ミュー)はギリシャ文字です。電子部品の小型化に伴って、電子部品で使用される電流も小さくなっており、1mAを下回ることもあります。1mA未満の電流は通常、マイクロアンペアの倍数で表されます。たとえば、0.1mAは100µAです。1mA未満の電流を使用する電子部品は、マイクロ電子部品またはデバイスと呼ばれることがよくあります。その一例はシリコンチップ上の1つのトランジスタです。トランジスタの記号を図2に示しています。
“図2.
図2. トランジスタの記号


ミリアンペアの使用例

ミリアンペアは、バッテリの容量を明記する際に広く使用されています。たとえば、携帯電話のバッテリ(図3)の容量は、3,000ミリアンペア時(3,000mAh)などと記載されることがあります。これは、そのバッテリが3,000mAを1時間、6,000mAを30分間、または1,000mAを3時間(等々)供給することができるという意味です。言い換えれば、携帯電話の使用する電流が大きくなるほど、バッテリの持続時間は短くなります。
“図3.
図3. 3,000mAhの携帯電話用バッテリ


mAと電気料金の関係

電力会社は、「単位電力」と呼ばれる電流の使用量に基づいて顧客に電気料金を請求します。1単位電力は1キロワット時です(米国では、これは約10Ahに相当します)。単位電力の使用量は電力メーターで記録されます(図4)。検針は通常、1カ月または2カ月に1回行われ、消費者は使用量に応じて料金を請求されます。
“図4.
図4. 電力メーター

同義語

Milliampere
用語を検索(アルファベット順):