よくある質問(FAQ)
CSモードとチェーンモードのメリット・デメリット
Q: AD7685を3個使用して同時サンプルしたいのですが、CSモードとチェーンモードでどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
AD7685日本語データシート17ページに、CSモードは同時サンプリングに有用という内容が記載されていますが、チェーンモードでは同時サンプル出来ないのでしょうか。またCSモード4線式BUSYインジケータありのモードで、AD7685を3個接続することは出来ないのでしょうか。
A: CSモードとチェーンモードの違いは、データの読み出し方法に違いだけで、変換方法の違いではありません。どちらのやり方でも、AD変換はCNV信号ピンのL→Hの遷移で起動されますので、このタイミングが3個のADCで同時であれば、変換は同時に行なわれます。 CSモードもチェーンモードもデータは全て1本のデータ線でシリアルでCPU側に読み込まれます。CSモードの場合は、どのデバイスの結果を読み出すかは、CS信号で指定しますのその順番はランダムに指定可能で、必要のないデバイスの結果は読み出さなくでもOKです。 ただしこのモードではCPU側よりデバイスの数だけCS信号が必要になります。チェーンモードは、デバイスのI/Oが1本に結ばれ、データは先頭のデバイスの結果から接続された順番に従ってシーケンシャルにデータ列となって出てきます。従って、任意のデバイスのデータのみを指定して読み出すことはできません。列の最後のデバイスのみのデータが欲しい場合でも、接続されたすべてのデバイスのデータを読み込まなければなりません。どちらの方法を選ぶかは、アプリケーションによります。 どちらの方法でもデバイスを3個以上接続することは可能です。CSモードの場合は、その数だけCS信号が必要です。