よくある質問(FAQ)

OP497をコンパレータとして使用

Q:   OP497をコンパレータとして使用しているのですが、-側は-4Vぐらい出るのですが、+側は0.8~3.6Vぐらいに振れてしまいます。 OP497の入力は、+-ともアンプからの出力を直でつないでいます。 出力は、トランジスタですが、外しても電圧に変わりありません。 REF電圧は0.3Vになります。 OP295だと±4Vぐらい振れます。

A:   OP497をコンパレータとして使用した場合には幾つかの問題点があります。
一番問題となるのは入力に差動電圧を制限するための保護回路としてクランプダイオードが使用されていることです。 また保護回路が動作した時に入力電流を制限するために抵抗を使用しております。 従いましてOP497をコンパレータとして使用した場合、アンプの保護回路を通じて比較する信号間に電流が流れ比較信号に影響を与える場合があります。 また入力の保護抵抗のばらつきは保護抵抗に流れる電流による電圧降下の差の要因となり誤差の要因となります。アンプをコンパレータとして使用される場合には入力に差動電圧の保護回路が使用されていない製品、または保護電圧が比較電圧より高い製品をご使用下さい。
OP295は入力の差動電圧を約7Vでクランプしておりますのでこの範囲以内の比較電圧で使用される場合には入力保護回路は動作しません。