製品概要
製品概要
評価用回路EVAL-LTC7822-AZは、LTC7822(負荷電流モニタ付き2相ハイブリッド同期整流式降圧コントローラ)を搭載しています。LTC7822は、アナログ・デバイセズ独自のアーキテクチャを使用し、ソフト・スイッチング・チャージ・ポンプ・トポロジと2相インターリーブ同期整流式降圧コンバータを一体化することで、優れた効率と低EMI性能を実現しています。LTC7822は広いVIN範囲(19V~90V、絶対最大定格100V)で動作でき、最大35Vの出力電圧、150kHz~1.5MHzのフェーズロック可能な固定周波数により、様々なアプリケーションに対して柔軟な構成が可能です。
EVAL-LTC7822-AZは36V~60Vの入力電圧で動作し、12Vの出力を生成します。1/4ブリック以下のソリューション・サイズで1kWを超える出力電力を供給でき、ピーク効率は98.4%です。EVAL-LTC7822-AZは150kHzで最適化されており、高効率と高電力密度を備えた48V~12Vのアプリケーションに最適です。
独自のアーキテクチャにより、2相のEVAL-LTC7822-AZは、従来の並列単相ハイブリッド・スイッチキャパシタ・ソリューションと比較して、合計CMID容量値が最小限となっています。LTC7822の10Vゲート駆動電圧により、MOSFETの電力損失が削減されます。EXTVCCピンにより、LTC7822の内部LDOは、損失の多いVINよりも低い電源電圧を利用できます。さらに、ボード上の結合インダクタにより、最小のソリューション・サイズで最大限の効率性能が得られます。
出力電圧とVIN ENABLE/UVLO電圧は、いずれもFBピンとRUNピンの抵抗分圧器によって設定されます。RUNピンは、入力電圧が33Vを超えると回路がオンになり、入力電圧が27Vを下回ると回路がオフになるように設定されています。FAULTとPGOODのステータス・フラグは、MID_SNS電圧、ダイ温度、およびVOUT電圧偏差を示します。IMONとIMON_REFは出力電流を報告し、システム監視の目的でボード上で簡単にアクセスできます。
EVAL-LTC7822-AZを使用すると、複数のボードを並列に接続してより高い出力電力を実現できます。詳細については、このユーザ・ガイドの説明を参照してください。
LTC7822は、48ピンの7mm x 7mmプラスチックQFNパッケージを採用しています。LTC7822のデータシートには、この部品の動作およびアプリケーションの詳細が記載されています。評価用回路EVAL-LTC7822-AZを適切に使用するため、このユーザ・ガイドと併せてLTC7822のデータシートを必ず参照してください。