製品概要

製品概要

デモ回路DC3103Aは、LT3942を搭載したモノリシック4スイッチ昇降圧レギュレータです。出力電圧を12Vに設定し、入力電圧が7V~36Vのときに最大1Aを供給できるように設計されています。デモ回路は、出力電源機能を抑制した状態でわずか3Vの入力電圧で動作し続けます。DC3103Aは、スペクトラム拡散周波数変調(SSFM)が無効の場合、2MHzのスイッチング周波数に設定されています。有効の場合、SSFMは、EMI性能を改善するためにLT3942のスイッチング周波数を2MHz~2.5MHzに調整します。

LT3942の動作入力電圧範囲は3V~36Vです。高効率と小型化のための内部同期型40Vスイッチを搭載しています。また、300kHz~2MHzの調整可能なスイッチング周波数を提供しています。LT3942は、外部発振器ソースと同期したり、低EMI向けに有効にしたSSFMでプログラミングしたり、通常動作に設定したりすることができます。

このボードでは、PVINピンとPVOUTピンの近くにセラミック・コンデンサが配置され、コンパクトな高周波数ホットループが形成されています。DC3103Aの入出力の両方に、オプションのフェライト・ビーズEMIフィルタを取り付けるためのSMDパッドがあります。EMIフィルタを適切に取り付けるためには、両方のフェライト・ビーズ部品のSMDパッドの間で最上層の銅に小さい切り込みを入れる必要があります。これらのフィルタを適切なボード・レイアウトおよびSSFMと組み合わせると、放射EMIと伝導EMIの両方を低減するのに効果的です。低EMIアプリケーションでは、DC3103Aの推奨レイアウトと4層PCBの厚さに従ってください。

DC3103AではLT3942の電圧レギュレーション・ループを使用し、12Vの低電圧出力をプログラムしています。LT3942は、定電圧レギュレータおよび定電流レギュレータとして動作させることができます。LEDドライバの設計については、デモ回路DC2404Aを参照してください。DC2404AにはハイサイドPMOS切断スイッチが含まれ、PWM調光やその他のLEDドライバ・アプリケーションのための最適化に役立ちます。

LT3942のデータシートには、部品、動作、およびアプリケーションの詳細が記載されています。このデータシートは、DC3103A用ユーザ・ガイドと併せて参照してください。LT3942EUFDは、熱強化型露出グラウンド・パッドが付いた28ピン・プラスチックQFN(UFD)パッケージで組み立てられています。最大の熱性能と低ノイズ性能を得るため、ボードを適切にレイアウトすることは不可欠です。電圧レギュレータ・アプリケーションにおけるLT3942の推奨のレイアウトおよびルーティングについては、DC3103Aの設計ファイルを参照してください。