製品概要

製品概要

デモ回路DC2907Aは、低IQで同期整流式昇圧コンバータを熱強化型10ピン・プラスチックMSOPパッケージ内に備えた、LT8338を使用しています。DC2907Aは、4V~16V電源を24V出力に変換するよう設計されており、入力電圧に応じて最大460mAの負荷電流で動作します。スイッチング周波数は2.2MHzで設計されています。

DC2907Aには、5つの動作モードを選択できるよう、選択用ジャンパJP1が設けられています。デフォルト設定は、バースト・モードです。

このコンバータには、拡散スペクトラム周波数(SSFM)が備わっています。PCBに取り付けた入出力フィルタにより、EMIノイズは抑制されます。SSFMを使用することで、自動車向けのCISPR25クラス5の伝導/放射EMIテストに合格しやすくなります。このコンバータについてEMI評価を実施するには、入力ソースをVEMI端子に接続して入力フィルタを使用し、Burst+SSFM JP1設定を選択します。

EMIフィルタはすべてのアプリケーションに必要ということではありません。部品数が少ない場合やBOMコストのために、EMIフィルタを取り外すことができます。これを行うには、FB1およびFB2をゼロ・オーム・ジャンパに交換し、回路図の破線の矩形内にあるすべての入出力フィルタ部品と、C1およびC13を取り外します。

最大の熱性能を得るため、ボードを適切にレイアウトすることが重要です。データシートの「熱に対する考慮事項」のセクションを参照してください。

性能概要のセクションには、室温におけるDC2907Aの定格に関する詳細をご覧いただけます。LT8338のデータシートには、部品、動作、アプリケーションに関する全詳細が記載されています。このデータシートは必ず、DC2907A用クイック・スタート・ガイドと併せて参照してください。

LT8338は、熱強化型10ピン・プラスチックMSOPパッケージを採用しています。

対象となる製品