製品概要
製品概要
デモ回路DC2886Aは、LTC7871およびLTC7060を搭載した高出力かつ高効率の6相双方向コンバータです。VHIGHおよびVLOWのラベルが付いた端子は、パワー・フローの方向により入力または出力になります。SW1のスイッチを「降圧」位置にすると、VLOWが14Vの出力を提供し、VHIGHは30V~70Vの入力になります。スイッチを「昇圧」位置にすると、VHIGHが48Vの出力を提供し、VLOWが10V~14Vの入力になります。VLOWの最大電流は、両方向とも180Aです。入力電圧範囲で降圧として動作している場合の最大出力電力は2.5kWです。昇圧として動作している場合、入力電圧が14Vであるときの最大出力電力は2.4kWです。最大出力で動作している場合は、外部の空気を循環させる必要があります。各位相のMOSFETは、LTC7060ハーフ・ブリッジ・ドライバにより駆動します。各LTC7060ゲート・ドライバは、MOSFETの隣にあり、LTC7871からのPWM信号を受信します。
各位相のインダクタ電流は、1mΩの低検出抵抗により、消費電力の少ない高精度のAC/DC電流検出構造を使用して検出されます。LTC7871の固定電流ループは、BUCKピンの状態に応じてVLOW端子を出入りする電流に対してDC電流制限を提供します。この電流は、SETCURピンを使用してプログラムし、IMONピンを使用してモニタリングすることができます。
DC2886Aは、SPI互換のシリアル・ポートを提供します。DC2026C(Linduino® One)デモ用ボードとホスト・コンピュータでQuikEval™ソフトウェアを使用することで、次のことを行うことができます。
- レギュレーションされたVLOWまたはVHIGHを増減させる。
- SETCURピンを使用してDC電流制限を増減させる。
- スペクトル拡散が有効な場合に、スペクトル拡散回路の周波数拡散および変調レートを調整する。
- LTC7871の動作状態および故障をモニタリングする。
DC2886Aには、他にも次の機能があります。
- ピン選択可能な低負荷動作モード
- 降圧:FCM、パルス・スキップおよびBurst Mode®動作
- 昇圧:FCMおよびパルス・スキップ
- SYNCおよびCLKOUTピン
- スペクトラム拡散変調を有効にするためのオプションのジャンパ
- RUN、FAULT、PGOOD、およびPWNENピン
- パワー・フローの方向を外部から制御するためのBUCKピン
- オプションのヒートシンク用のフットプリント
関連資料
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DC2886A - Schematic2020/08/26PDF402 K
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DC2886A - Demo Manual (Rev. A)2020/08/26PDF1 M
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DC2886A - Design File2020/08/26ZIP7 M