製品概要

製品概要

デモ回路2865Aは、LT8393を使用する4スイッチの同期型昇降圧LEDドライバです。このデモ回路は、300mA、最大70Vで1列のLEDを駆動します。DC2865Aは9V~18Vの入力電圧で動作し(ビルド時)、UVLOを調整することで4VIN~60VINにも対応します。350kHzのスイッチング周波数で動作し、スイッチング周波数をfSWからfSW + 25%に拡散させるスペクトラム拡散周波数変調(SSFM)機能を備えています。アナログ/PWM調光機能の両方を備えています。DC2865Aは、ターンオン時のヒステリシスが1.4Vで、7.9Vに設定された低電圧ロックアウト(UVLO)を備えています。

また、LT8393のスイッチング周波数は350kHz~2MHzで調整可能です。SYNCジャンパーは外部周波数にも同期可能です。

LT8393は、外部のPWM信号および内部で発生するPWM信号で、PWM調光により正確な輝度制御を行うことができます。DC2865Aには、内部で発生するPWM信号、外部で発生するPWM信号、PWM信号なし(100%オン)の切替えを行えるジャンパがあります。CTRLピンの制御電圧でアナログ調光もできます。

PWM 調光とスペクトラム拡散の両方で動作している場合は、動作中のフリッカを防止するためにスペクトラム拡散が PWM 信号に整合します。

LT8393は、開放LEDと短絡LED(LED+からGND)に対する保護に加え、故障出力フラグ機能も備えています。

スペースとコストを節約するために、小型セラミック入出力コンデンサを採用しています。開放LEDの過電圧保護では、LEDストリングがオープンになると、ICの定電圧レギュレーション・ループを使用して出力を約70Vに制御します。

この電源コンバータは、デモ回路上の入出力EMIフィルタによりEMIを低減します。CISPR25クラス5規格に準拠したオートモーティブ・アプリケーションを想定しています。また、EMIを更に低減させる必要がある場合は、ゲート抵抗とグラウンド・シールドをデモ回路に追加できます。EMIがさほど重要視されないオートモーティブ以外のアプリケーションの場合、効率向上のため入出力フィルタを取り外すことも可能です。

UVLO電圧、LED電流、出力電圧範囲、スイッチング周波数、輝度制御、SSFMはすべて、デモ回路のシンプルな変更で調整できます。

LT8393のデータシートには、デバイス、動作、および用途の詳細が記載されています。このデータシートは、このDC2865A用デモ・マニュアルと併せて参照してください。LT8393JFEは、熱強化型グラウンドを備えた28ピン・プラスチックTSSOPパッケージで組み立てられています。

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