製品概要

製品概要

デモンストレーション回路DC2626Aは、LT8392の高出力能力を実証する、4スイッチ同期降圧レギュレータです。出力は12V、最大出力電流は12Aで、最大144Wの電力を供給します。スイッチング周波数は200kHz で、効率は97%超です。

DC2626Aの定常状態での動作入力電圧範囲(部品温度が90°C未満の場合)は、9V〜18Vです。DC2626Aのトランジェント動作の入力電圧範囲は、3V~36V です。出力電圧およびEN/UVLOは、すべて抵抗分圧器を使用して設定します。EN/UVLO が設定され、入力電圧が3Vを下回ると回路の電源が切れ、入力電圧が4Vを越えると電源が入ります。PCBは、大きな銅製の放熱板および多数のビアを備えており、高消費電力時にも極めて優れた熱性能を発揮します。

DC2626Aは、LT8392の5Vゲート・ドライブを補償して高効率を実現する、MOSFETを備えています。40VのAEC-Q101 MOSFETは、4スイッチ・トポロジの入出力側で使用されています。セラミック・コンデンサは、小型で大きなリップル電流でも優れた機能を発揮するため、回路の入出力の両方に使用されています。入力/出力側にはセラミック・コンデンサに加えて、トランジェント中の入出力を安定させるための、バルク・アルミ・ポリマー・コンデンサも使用されています。

出力電流制限を最大に設定する際、CTRL入力は0Ω抵抗を介してVREFまでプルアップされます。また、抵抗を取り外した場合は、CTRLの外部電圧を使用して電流制限を下げることができます。SSピンにあるコンデンサは、ソフト・スタート時間を設定します。

EMI性能を向上させるため、LT8392はスペクトラム拡散周波数変調機能を備えています。INTVCCに連結されたSYNC/SPRDピンによって、LT8392はスイッチング周波数を、プログラムされた発振周波数から±15%拡散させます。

PGOODステータス・フラグは、出力電圧が最終レギュレーション電圧に対して±10%の範囲内であることを示します。

LT8392独自のピーク電流モード降圧アーキテクチャによって、DC2626Aは逆方向のインダクタ電流を発生させることなく、不連続導通モード(DCM)とパルス・スキッピング・モード(PSM)の両方で動作します。どちらのモードも、軽負荷状態での効率を向上させます。

デモ回路は、データシートに記載された回路図例など、アプリケーションを変更した場合も、これに合わせて簡単に再構成できるよう設計されています。ご不明な点については、テクニカルサポートまでお問い合わせください。

高出力動作、入力電圧3Vでの動作、4スイッチ降圧トポロジ、独自のピーク電流モード・アーキテクチャ、故障保護、出力電流モニタリングといった機能によって、LT8392は高電力電圧レギュレータ回路に最適のほか、自動車用バッテリのコールド・クランクなど、入力電圧が3Vまで低下する回路にも適しています。バッテリ・チャージャなどの出力電流レギュレーションにも適しています。LT8392JFEは、熱強化型の28ピンTSSOPパッケージを採用しています。デモ回路DC2626Aを使用・変更する前に、デモ・マニュアルと併せて、LT8392データシートを必ず参照してください。

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