磁性部品を使用しない5Vから1.8Vへのコンバータ

要約

5Vから1.8Vを得るための方法として、最初に思いつくのはおそらくスイッチモードレギュレータでしょう。スイッチャは高効率ですがインダクタを必要とします。リニアレギュレータはシンプルですが、40%の効率しかありません。この回路は70%以上の効率で(図2a)、100mAも供給しインダクタを使用しません。

5Vから1.8Vを得るための方法として、最初に思いつくのはおそらくスイッチモードレギュレータでしょう。スイッチャは高効率ですが複雑であり高価でもあります。リニアレギュレータも40%の効率を維持できなければ話になりません。一方、図1の回路は、70%以上の効率で(図2a)、100mAも供給し、スイッチモードレギュレータよりもコストがかからず、スペースも少なくて済みます。IC1は、この回路が電圧インバータとして設定するCMOSチャージポンプ電圧コンバータです。出力を接地して、5VをV+ピンに印加した状態で、IC1はV+/2を、あるいはピン3で約2.5Vを生成します。デバイスのソース電流として下がるこの公称2.5V出力は、2.5V入力を1.8Vに安定化するリニアレギュレータIC2を駆動します。IC2はその低下入力電圧がドロップアウトレベル以下に落ちる前に100mAを供給することができます(図2b)。C1およびC2により大きな値を使うことによって、IC1はより重い負荷電流でその出力電圧を維持することができます。この回路から引かれた負荷電流が50mA以下である場合、この回路をMAX1730で代替することができます。この安定化されたチャージポンプは特に、電圧をより低いレベルにステップダウンするために設計されています。(DI #2511)

図1. 5Vから1.8VへのコンバータはチャージポンプICを使って入力電圧を下げ、次にリニアレギュレータを使って希望の出力レベルを実現します。
図1. 5Vから1.8VへのコンバータはチャージポンプICを使って入力電圧を下げ、次にリニアレギュレータを使って希望の出力レベルを実現します。

図2. この回路は10mA~100mA (a)の負荷電流に最大効率を提供し、最高100mAの負荷電流のための出力レベルを維持します(b)。
図2. この回路は10mA~100mA (a)の負荷電流に最大効率を提供し、最高100mAの負荷電流のための出力レベルを維持します(b)。

EDN Magazineの2000年4月13日号から引用
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