3GPPダイレクトコンバージョンレシーバにおいて2トーンおよびW-CDMA変調ブロッカにより発生する有効IM2成分の評価
要約
第3世代(3G)無線ネットワークが、日本(IMT-2000)、欧州(UMTS)、米国(cdma2000)で普及するに伴い、低コストで低消費電力、小型の端末(UE)が3G携帯電話端末の開発において重要となりつつあります。この3G携帯電話端末向け高集積プラットフォームとして有望なシステムソリューションに、ダイレクトコンバージョンレシーバアーキテクチャを採用し、適切なシリコンプロセスと回路設計手法、アーキテクチャ実装方法を組みあわせたものがあげられます。このアーティクルでは、3G用に利用できる入手可能な完全統合型ゼロIFレシーバソリューションを紹介します(図1)。特にレシーバ入力と2次インターセプトポイント(IIP2)は、ダイレクトコンバージョンレシーバの要となるため、詳しく解説します。測定やシミュレーション、計算も詳しく取り扱います。