Maxim、車載用バッテリー監視ICが日産自動車の新次元の電気自動車新型「日産リーフ」に採用

リチウムイオンバッテリーパックの通信、およびコスト削減を強化するMaximのASIL D準拠したバッテリーセル監視用IC

2018年09月20日 - カリフォルニア州サンノゼおよび東京

Maxim Integrated Products, Inc. (NASDAQ:MXIM、以下Maxim)は本日、シングルチップASIL D準拠したバッテリーセル監視用ICが、最近フルモデルチェンジされた日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:西川廣人)の進化したゼロ・エミッション車、新型「日産リーフ」に採用されたと発表しました。このICは、包括的な診断によって最高の安全性規格に適合し、堅牢な通信を提供し、絶縁の部品コストを大幅に削減します。


Maximのバッテリーセル監視用IC は最高の安全性規格に適合し、ISO 26262およびASIL (Automotive Safety Integrity Level:安全性要求レベル) Dの要件に対応します(ASIL Cにも適用可能)。容量性絶縁を使用する差動汎用非同期送受信機(UART)は、部品表(BOM)コストおよび時間当り故障(FIT)率を低減します。柔軟なUARTはノイズの多い環境で堅牢な通信を実現します。本バッテリーセル監視用IC は、Maxim固有の独自技術によるデイジーチェーンアーキテクチャと、逐次比較型(SAR)アナログ-デジタルコンバータ(ADC)を使用して、高速、高精度の電圧測定値をキャプチャし、高い電磁環境適合性(EMC)性能を提供します。また、バッテリーセル監視用IC は安全でスマートな将来の自動車を促進するように策定されたバルク電流注入(BCI)の要件に準拠した包括的な診断機能を提供します。

MaximのBMS の主な特長:

  • 安全性: ISO 26262およびシングルチップASIL D規格に対応、各種BCI要件に適合、包括的な診断機能を提供
  • 堅牢な通信: UARTによって高信頼性の分散型および中央集中型セル監視コントローラ(CMC)アーキテクチャを提供、100mのデイジーチェーンセグメントと高いノイズ耐性に対応、エミッション、静電気放電(ESD)、および活線挿抜の要件に対応
  • 低システムコスト: 内部セルバランシングとUARTによって競合ソリューションに比べてBOMコストを削減、容量性またはトランス絶縁が可能であることを実証済みの唯一のIC


コメント

  • Maximのオートモーティブ製品事業部のバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャであるRandall Wollschlager (ランドール・ウールシュラジャー)は次のように述べています。「Maximは自動車向けの製品開発に力を入れており、特にバッテリー監視ICは多くの自動車メーカーから高い評価を得ています。今回Maximのバッテリーセル監視用ICが日産自動車の新型リーフに採用されたことは、今後の自動車向けビジネスの拡大に向けた大きな一歩だと考えています」。