シンクロ・モータとレゾルバの構造

シンクロ・モータの構造とS/Dコンバータ

シンクロ・モータの構造を以下に示します。

シンクロ・モータは、ステータ(固定部)に2次側巻線として3 つのピックアップ用巻線を 120º 間隔で配置。ローター(回転子)内部に1次側巻線を持ち、ACリファレンス信号がブラシ構造により印加されます。巻線間の電磁誘導効果により、1次側巻線のリファレンス信号と、ローターの角度に応じて、2次側巻線に起電力が発生します。

S/Dコンバータはリファレンス信号と、2次側巻線がピックアップした信号を解析計算し、角度や回転速度のデジタル情報へと変換します。

 

シンクロ・モータの構造とS/Dコンバータ

 


レゾルバの構造とR/Dコンバータ

レゾルバの構造を以下に示します。

リゾルバは、ステータに2次側巻線として2つのピックアップ巻線を90°に配置。リファレンス信号を加える1次側巻線もステータ上に配置し、ローターには中継用の巻線のみを搭載します(ブラシ構造は持ちません)。1次側巻線へ加えられたリファレンス信号は、ローターの巻線上に誘導され、それによりステータ上の2つの2次側巻線には、ローターの角度に応じて、起電力が発生します。

R/Dコンバータは2次側巻線がピックアップした信号とリファレンス信号を解析計算し、角度や回転速度のデジタル情報へ変換します。

アナログ・デバイセズのR/Dコンバータには、リファレンス発振器を統合した製品もあります。発振器統合型のコンバータを利用することにより、シングル・パッケージのみでリゾルバを利用した角度や回転速度を計測可能です。なお、発振器を外付け可能なR/Dコンバータもラインナップしています。アナログ・デバイセズはリファレンス発信器もシングル・パッケージのAD2S99を提供しています。

 

レゾルバの構造とR/Dコンバータ

設計リソース

シンクロ・モータのリソース

2S80 シリーズ R/D コンバータをシンクロで使用する:固体スコット T 回路

AN-252

レゾルバのリソース

レゾルバ/デジタル変換 ― 光シャフト・エンコーダに代わる簡単でコスト効率の良い方法


AN-263