シンクロ・モータとレゾルバの構造
レゾルバの構造とR/Dコンバータ
レゾルバの構造を以下に示します。
リゾルバは、ステータに2次側巻線として2つのピックアップ巻線を90°に配置。リファレンス信号を加える1次側巻線もステータ上に配置し、ローターには中継用の巻線のみを搭載します(ブラシ構造は持ちません)。1次側巻線へ加えられたリファレンス信号は、ローターの巻線上に誘導され、それによりステータ上の2つの2次側巻線には、ローターの角度に応じて、起電力が発生します。
R/Dコンバータは2次側巻線がピックアップした信号とリファレンス信号を解析計算し、角度や回転速度のデジタル情報へ変換します。
アナログ・デバイセズのR/Dコンバータには、リファレンス発振器を統合した製品もあります。発振器統合型のコンバータを利用することにより、シングル・パッケージのみでリゾルバを利用した角度や回転速度を計測可能です。なお、発振器を外付け可能なR/Dコンバータもラインナップしています。アナログ・デバイセズはリファレンス発信器もシングル・パッケージのAD2S99を提供しています。
設計リソース
シンクロ・モータのリソース
2S80 シリーズ R/D コンバータをシンクロで使用する:固体スコット T 回路
レゾルバのリソース
レゾルバ/デジタル変換 ― 光シャフト・エンコーダに代わる簡単でコスト効率の良い方法