光学センサー用AFE (アナログ・フロント・エンド)

アナログ・デバイセズでは、外部の光学素子を接続できる「AFE(アナログ・フロント・エンド)」を提供しています。

AFEとは、信号を検出するセンサーなどのデバイスと、デジタル信号処理のデバイスを結ぶアナログ回路のことで、センサーから出力されたアナログ信号を調整する役割を負います。AFEにより、光学素子のみを交換できるため、アプリケーションにあわせた特性の素子を選択いただけます。

アナログ・デバイセズで提供している光学センサーでは、AFEと光学素子を統合し、光学ミックス・シグナル・デバイスとして1パッケージで提供しているものと、光学素子を含まないAFE機能のみを提供することで、接続する光学素子を自由に選んで使用いただくものがあります。

AFE機能にはアナログ回路設計が全て統合されていることから、高い柔軟性を備えたシステムを簡単に設計いただけます。

 

光学ミックスド・シグナル・デバイス

AFE (アナログ・フロント・エンド)

ディスクリート製品によるAFE

アナログ・デバイセズでは、AFEと光学素子をシングル・パッケージで提供する光学ミックスド・シグナル・デバイスを提供していますが、一方でディスクリート製品を活用したAFEソリューションも提案しています。

お客様の用途によっては、ディスクリート製品を独自に組合せることによって、より最適なAFEを設計いただくことが可能です。

 

ADA4530-1:fA級の電流も見逃さない増幅器

最先端の受光素子は、微弱な光の変化をfA級の電流変化として出力します。

ADA4530-1は、こうした最先端の受光素子が生成する微細な電流変化を、高精度(正確かつ超低ノイズ)に増幅できる、超低入力バイアス電流対応の増幅器です。また、ADA4530-1は、ガード・リング・パターンを容易に実現するピン・アサインを採用。これにより、高精度なアプリケーションにて課題となるリーク電流を抑制します。

受光素子の性能を余すこと無く活用するためのAFEとして、ADA4530-1を是非ご利用ください。

 

超低入力バイアス電流に対応したADA4530の評価ボード

 

補足資料

AN-358 : ノイズとオペアンプ回路

 

 

ADA4350:ADCへの接続を容易にする可変増幅器

ADA4350は、6セットの増幅率切り替え機能を搭載した、25fA入力バイアスのシングル・パッケージのTIA(トランス・インピーダンス・アンプ)です。わずかな光量から高い光量まで変化する幅広いレンジに跨る受光素子の出力を、最適に増幅できるAFEとして、ご活用いただけます。

シングル・パッケージに統合されたスイッチング回路により、オペアンプに接続する帰還抵抗を切り替えできるため、抵抗に発生する熱雑音(ジョンソン・ノイズ)による影響を抑えたシステムを設計可能です。

超低ノイズ、高速動作、低消費電力の可変ゲイン・アンプとして、広いレンジの光量に対して高分解能を必要とする高度な光学計測アプリケーションへ、是非ご活用ください。LIDAR製品や、分光光度計といった最先端なアプリケーションにも最適です。

 

6セットの増幅率切り替え機能を搭載するADA4350

 

 

補足資料

Analog Dialogue : 高速プリント回路基板レイアウトの実務ガイド

 

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