ウェブキャスト アナログ技術セミナー2016

2016年に開催されたアナログ技術セミナーの各セッションをウェブキャストでご覧いただけます。

ATS2015_video2016年のアナログ技術セミナーは、9月13日に大阪会場で、その後9月15日、16日に東京会場にて計3回開催しました。

本セミナーでは、幅広い知識の習得やスキルアップを志向するエンジニアの皆様に向けて、具体的な回路技術の課題やソリューションを最新の技術トレンドとともにお届けし、ご好評いただきました。

しかし、セッションによってはすぐに定員が埋まってしまい、ご希望通りに受講いただけなかったお客様もいらっしゃいましたので、2016年のアナログ技術セミナーもウェブキャストで公開することと致しました。ご参加頂いた方も、ご参加いただけなかった方も、是非ご覧ください。

※アナログ技術セミナー2016の開催は終了しております。本ページでは各セッションをウェブキャストでご覧いただけます。


高速コンバータ技術

講師:有限会社レムフクラフト
浜田 智 氏

 

微小信号を扱うには低雑音回路が必要になります。OPアンプのデータシートには雑音に関する数値が並んでいますが、これを実際どう扱って設計すればよいか、悩んでいるエンジニアも多いと思います。

 

本セッションでは、雑音理論と低雑音回路の設計方法を解りやすくご紹介します。さらに、実際に雑音を測定する方法や、低雑音を支える周辺回路の設計ポイントも取り上げます。

講師:株式会社制御システム研究所
森本 賢一 氏

 

輸出の際に必要な欧州CE Marking、米国ULの認証において、家電製品の制御や安全・保護に関する規格に、IEC 60730、IEC 60335があります。近年の規格改定で、製品の安全性に関わるソフトウェアへ多くの要求が追加されました。ソフトウェアの重要度によってランク付けされ、高い安全性が必要なソフトウェアでは、データのCRCによる保護など、機能安全のような自己診断機能の強化や多重化構造も必要となります。

 

本セッションでは、これらの規格の概要や取り組みの流れから、短期間での審査対策や、アナログ・デバイセズの製品の有効活用など、これから取り組む皆様へのガイドラインを解説します。

講師:アナログ・デバイセズ
笹岡 宏

 

センサーの使われ方として、従来からの工場やビル管理、医療、車・鉄道などに加え、最近はトンネルや橋梁などの構造物モニターや、駆動装置の劣化の察知といった、維持管理目的でセンサーが使われることが増えています。

 

センシングする対象は、温度、湿度、圧力、ガス、音、振動などになりますが、具体的にどのようなセンサーでどのようにセンシングされるのか、本セッションでは代表的なセンサーを例に取り、センサー種類とインターフェースの方法、およびシステムの価値を左右する計測精度を向上させるアンプ・信号処理ICの選び方について解説します。

講師:アナログ・デバイセズ
藤森 弘己

 

ADA4530をはじめとする、AD795、AD549などエレクトロメーター用のOPアンプをモデルにして、高精度微少電流測定回路の設計方法を解説します。フォトマル、PD、ガスセンサー等の微少な電流出力を、コンバータで使用できる形に変換するための回路技術とその要点を解説します。電流電圧変換アンプだけでなく、電流増幅アンプについても触れます。

 

アナログ・センサー信号処理回路の初心者や、電流測定回路のステップアップを考えている方、高精度アナログ信号処理に興味のある方向けです。

講師:アナログ・デバイセズ
石井 聡

 

各種制御や信号発生にDAC (D/A Converter)を用いるケースも多いでしょう。このセッションではDACをシステムに実装するうえで必要な知識、それもこれまであまり語られていない点にフォーカスして解説します。主な受講対象者はデジタル回路設計者、アナログ回路設計初心者、高精度アナログ回路を高速化してみたい方などです。

 

このセッションで高精度DACの応用方法が理解できますし、知識としてDACのみならず、各種ミックスド・シグナル・システムにも流用できるものが得られます。

講師:アナログ・デバイセズ
石井 聡

 

ADCやDACはデジタル値(デジタル信号処理:デジタル・ドメイン)と実信号波形(アナログ・ドメイン)との間を架け橋するものです。このドメイン間の信号の関係を理論的にどのように考えるかは難しい問題です。一方でこの理論的知識は、高速DACやミックスド・シグナルだけではなく、各種のシステムを最適に設計する上で、広い分野において知っておくべき重要なものといえます。

 

このセッションではDA変換を例に、「sinc関数」「畳み込み」という信号処理理論の2点を切り口にして、ドメイン間の信号の関係(時間軸・周波数軸)を説明していきます。説明ではDACを応用した信号発生器回路を題材として、DA変換動作と信号処理理論との関係を実例から解説します。

講師:アナログ・デバイセズ
柿沼 淳

 

IoTを活用する社会において重要となる「センサーノード」の電源として、自然エネルギーを活用したエナジーハーベスティング技術が注目されています。エナジーハーベスティングを使用することで、有線で供給されていた電源を無線化できるようになり、また電池交換などで発生するメンテナンスコスト低減が注目されています。

本セッションでは、アナログ・デバイセズの最新のエナジーハーベスティング用電源IC「ADP5091」をベースに、電源ICの基礎にも触れながら、ADP5091の動作や特長、ハーベスタの選定、2次電池の選定、設計の際の注意点など、エナジーハーベスティング電源の設計において必要とされるポイントをご紹介します。

講師:アナログ・デバイセズ
藤森 弘己

 

本セッションでは、「JEDEC規格JESD204B」を聞いたことはあるが、使用するかの検討はこれからだというエンジニアのために、JESD204B導入部分を解説します。主な内容は次の通りです。

 

1. 規格の特長と概要
2. 他のインターフェースとの比較
3. 3種類の動作モード
4. 伝送ラインのアライメントをとる方法
5. ディタミニスティック・レイテンシについて
 
このセッションは、JESD204B規格素子の導入を考えている方の最初のステップに適しています。

講師:ギガファーム株式会社
山崎 隆行 氏

 

本セッションはJESD204Bの基礎知識を修得済みで、次の開発段階へ進行される開発者を対象に、実際に無線システム向けに開発したJESD204Bコンバータ搭載信号処理ボード開発を事例として、特に注意すべき7つのポイントを説明します。


1. 試作前準備と評価ボードでの確認
2. A/Dコンバータ入力のADS解析
3. ADCとDACの制御と伝送路解析
4. 同期CLKとコンバータ設定
5. JESD204Bボード基板の開発
6. FPGA生成とJESD204Bデザインデバッグ
7. 合成ツールの活用による性能向上の検討

講師:サクラテック株式会社
酒井 文則 氏

 

本セッションでは、電波センサーと他センサーの特徴比較、アプリケーション紹介およびFMCWレーダー動作原理をやさしくご説明いたします。さらにMIMO(Multi-Input、Multi-Output)方式という移動通信のマルチパス環境下の通信品質向上のために開発された方式を、アナログ・デバイセズが開発した先進チップを使って構成した送信2ch、受信4chのMIMO Radar(miRadar 8)をご紹介致します。

 

このレーダーは、少ないアンテナ素子数で良好な方位分解能を持ち、広い覆域で多目標検出が可能であるほか、小型、省電力という特長もあり、幅広い応用展開が期待されています。電波センサーはセーフティードライビング、建屋のセキュリティ、社会福祉サービスロボットなど、様々なアプリケーションに適しています。

講師:MathWorks Japan
柴田 克久 氏

 

安価で性能の良いセンサーデバイスと高度なデータアナリティクスを組み合わせたシステムの構築にはエッジデバイスの開発や通信システム、データベースへのデータの格納や信号解析、機械学習などのさまざまな技術が絡み合い、実現には多くのハードルが存在しています。

 

本セッションでは、IoTシステム構築のハードルを下げ、かつシステム全体設計から、エッジデバイス/アグリゲータ/クラウドに対する解析機能の配分最適化検討、アナログ・デバイセズ社センサーデバイスへの組み込み実装を実現する、モデルベースデザインによるMATLAB/SimulinkのIoT開発フローを紹介いたします。

講師:アナログ・デバイセズ
祖父江 達也

 

本セッションではIoTの末端にあるセンサーノードに注目します。対象から測定されたデータの精度やセンサーノードでの処理は、その後のデータ通信負荷やクラウドで得られる情報の信頼性に影響します。その一方でトリリオン・センシングと言われる中でコスト低減も求められます。

 

本セッションはIoTに新しく取り組もうとしているアナログ回路初心者、特にマイコン/デジタル系技術者の皆様に向けて、具体的なセンサー回路をもとに、それぞれの役割や動作、代表的なセンシングの手法を、性能/コスト/消費電力も考慮しながら解説します。

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