高性能GSPSデータ・コンバータによるレーダー/EWアーキテクチャの改善

軍事/航空宇宙分野で使用される最新のレーダー・システムやEWシステムでは、アーキテクチャの簡素化を図ることが1つの課題になっています。本ウェブ・キャストでは、高速サンプリングとDDC機能を特徴とするアナログ・デバイセズのGSPSデータ・コンバータを適用することで、その課題がどのように解決されるのか説明します。また、フロントエンド回路設計の要点や、最新の評価ボードであるFMCモジュールについても解説を加えます。

全体で9章(それぞれ10分前後ずつ)に分かれており、分割視聴が可能です。


各章のタイトルをクリックすると視聴できます。

  1. GSPSデータ・コンバータとは何か? (3分31秒)
    ※本ウェブ・キャストのテーマであるGSPSデータ・コンバータとはどのようなものなのか、Part1では、まずこの点を明らかにします。そのうえで、アナログ・デバイセズの「AD9625」と「AD9680」の概要を説明します。

  2. レーダー/EWシステムのアーキテクチャ (3分40秒)
    ※GSPSコンバータが最大の威力を発揮するのは、防衛/航空宇宙分野で使用されるレーダー・システムやEWシステムです。Part2では、これらのシステムの典型的な機能や最新のプラットフォームについて説明します。

  3. GSPSコンバータで何が変わるのか? (11分36秒)
    ※Part3では、GSPSコンバータを適用することで、レーダー・システムやEWシステムのアーキテクチャをどのように改善できるのかを示します。特に、AD9625/9680が備えるDDCによって得られる効果について詳しく説明します。

  4. フロントエンド回路の設計 (9分17秒)
    ※通常、GSPSコンバータは、アンプ/バランやドライバで構成されるフロントエンド回路と共に使用することになります。Part4では、「マッチング」をキーワードとして、フロントエンド回路を設計する際の要点を示します。

  5. 最新のFMC評価ボード (4分16秒)
    ※AD9625/9680用の評価ボードは、従来とは異なり、FMCモジュールの形態で提供されています。これを、FPGAを実装したプラットフォームと組み合わせることで、より迅速により柔軟な評価環境を構築することができます。

  6. Q&A (5分32秒)
    ※周波数が高くなってくるとパターンの寄生容量、寄生インダクタンスが動作に影響を与えてきます。コンデンサや抵抗素子もしかりです。これらについての対策をご説明します
  • Presenter
  • Rob Reeder

    Senior Systems Engineer

Rob Reeder は、1998年以降、米国ノースカロライナ州グリーンズボロにあるアナログ・デバイセズの高速コンバータ/RFグループで上級コンバータ・アプリケーション・エンジニアとして働いています。これまでに、さまざまなアプリケーションのためのコンバータ・インターフェイス、コンバータ・テスト、アナログ・シグナル・チェーン・デザインに関する多数の記事を執筆しています。また、航空宇宙および防衛グループのアプリケーション・エンジニアであり、5年間にわたってさまざまなレーダー、EW、および計装アプリケーションに注力していました。これまでには、高速コンバータ製品を9年間担当していました。それ以外にも、アナログ・デバイセズのMultichip Products グループのテスト開発とアナログ設計エンジニアリングも担当していました。そこでは、宇宙、軍事、および高信頼アプリケーションのアナログ信号チェーンモジュールを5年間設計しました。 イリノイ州デカルブの北イリノイ大学で1996年にBSEE(電気工学士)、1998 年にMSEE(電気工学修士)を取得しています。余暇には、音楽のミキシング、美術を楽しむほか、2人の息子とバスケットボールをしたりします。