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よくある質問(FAQ)
iCoupler 製品はどの程度のアイソレーションを実現できますか?
現時点で、ほとんどのiCoupler製品の絶縁定格は2.5KVRMSまたは5.0KVRMSです(ADuM240xアイソレータとADuM225xアイソレータの絶縁定格が5.0KVRMS)。iCoupler製品が対応する最大動作電圧は、その製品が持つ安全認証と、安全認定機関に加えアナログ・デバイセズが実施する試験で評価した絶縁寿命によって決まります。
すべてのiCoupler製品は最大400VRMSの動作電圧に対応していますが、ADuM240xファミリとADuM225xファミリはこれより高い動作電圧に対応しています。
ADuM240xとADuM225xの最大動作電圧は、絶縁障壁の両端に加わるコモンモード波形の性質によって決まります。これは、以下に示すように、iCouplerの絶縁システムが様々な波形についてそれぞれ異なったストレスを受けるためです。バイポーラAC波形の場合、最大動作電圧は、絶縁寿命を最低50年とする基準で設定されます。他の電圧波形の場合は、最大電圧波形は安全認証基準で制限されます。この制限は、これより高い電圧で50年の最小寿命が維持できる場合でも変わりません。以下の表は、ADuM240xとADuM225xの最大推奨電圧を波形の種類ごとにまとめたものです。
パラメータ | 最大値 | 制約事項 |
---|---|---|
AC電圧、バイポーラ波形 | 400VRMS(565(VPK)) | 50年の最小寿命 |
AC電源、ユニポーラ波形 | 519VRMS(848(VPK)) | CSA/VDE認証の最大動作電圧 |
DC電圧 | 848VPK | CSA/VDE認証の最大動作電圧 |
表3:ADuM240xとADuM225xの最大動作電圧