ライブラリ
AutoFarmの採用事例
AutoFarm®は、アナログ・デバイセズのMEMS慣性センサー技術を使用することで、超高精度の自動農業を実現 —
GPS対応の AutoFarm ParaDyme™ システムにより、農業機器を1インチ以下の精度で容易に自動操舵可能です。
現代の商業的農業は、従来の農業手法を基礎としながらも、ロボティクスから工業用オートメーションに至る他の主要産業の特徴である高精度オートメーションと同様に管理されています。大規模経営であっても利益幅の小さいこれらの市場の企業は、プロセス効率を高めて全体的な生産性と収益性を向上させる機会を絶えず求めています。その結果、こうした企業はいち早く、全地球測位システム(GPS)を利用して重機(トラクターから商用航空機まで)を適切に配置・誘導することで最適動作が確実に行われるようにする、最新の機械制御技術を取り入れました。.
![]() |
AutoFarmのParaDyme自動操舵システムは、 農業用車両の屋根に取り付けるよう設計されています。 |
AutoFarmのParaDyme™システムは、アナログ・デバイセズの先進のMEMS慣性センサー技術の助けもあって、農業用車両に対して前例のないレベルの自動操舵制御を可能にします。アナログ・デバイセズの高精度iMEMS®加速度センサーおよびiSensor®ジャイロ・センサーをシステムの中心に据えることで、農業用車両を希望の経路から1インチ以内の誤差で自動誘導することができます。
精密農業に向けたアナログ・デバイセズの先進のMEMS慣性センシング
AutoFarmのParaDymeシステムは、アナログ・デバイセズの超高精度iMEMS ±1.7g2軸慣性加速度センサーとiSensor ±80°/secヨー・レート・ジャイロ・センサーを使用して、車両の動きと方向をそれぞれ計測します。アナログ・デバイセズのこれらの精巧な慣性センサーはAutoFarmの先進のLogic7D®技術において不可欠な要素であり、貨物重量、車両に取り付けられた農耕具、作業場所の地形などの動作条件の変化を補償する、高精度なリアルタイムの車両制御を可能にしています。内蔵GPSと連携したiSensorジャイロ・センサーにより、ParaDymeシステムはヨーを常時追跡して、正確な「軌道取得」精度を確保することができます。一方、iMEMS加速度センサーにより、ParaDymeシステムは前進と後退の両方において、車両の速度の変動を検知し調整することができます。

また、アナログ・デバイセズのこれらのMEMSセンサーにより、ParaDymeシステムは丘陵の斜面などの地形で車両のヨー(または「斜め走行」)を検出し、補償することができます。これは、車両が斜面の移動中に(貨物や器具を牽引している場合でも)目的の走行経路を維持し、作物列の間の溝や列の重なりを最小限にできる重要な機能です。更に、アナログ・デバイセズのMEMSセンサーを使用することで、ParaDymeは、システムのGPSアンテナと車両のヒッチ点の間のレバーアームの動作を補償することができます。
iSensorジャイロ・センサーには、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)を内蔵したフル機能の角速度センサーを構成するために、アナログ・デバイセズの高度な表面微細加工プロセスが採用されています。アナログ・デバイセズのジャイロ・センサーは、小型のフォーム・ファクタで低消費電力を実現し、農業機器のように衝撃/振動が大きく熱が多く発生するアプリケーションにも耐えるよう、2000gの耐衝撃性と105℃の温度耐性を備えています。
iMEMS加速度センサーは、シグナル・コンディショニングされた電圧出力を備えた高精度、低消費電力の2軸加速度センサーで、すべての機能が単一のモノリシック集積回路に組み込まれています。この高精度慣性センサーは±1.7gのフルスケール・レンジで加速度を測定するもので、動的な加速度(振動など)と静的な加速度(重力など)の両方を測定できます。
アナログ・デバイセズの高性能、高精度のiMEMSおよびiSensor技術がAutoFarmのParaDymeシステムに統合されたことで、農場所有者や農業従事者は車両を比類のない正確さで自動操舵できるようになり、農作物の耕作サイクルを通して生産性を最大限に高めることができます。先進の機械制御技術と最新の農業技術の融合により、ParaDymeは精密農業の動向の牽引役として際立つ存在です。
iMEMSおよび iSensorはアナログ・デバイセズの登録商標です。