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アウディ 導入事例


Audi logoBlackfin®プロセッサとSHARC®プロセッサが、アウディA5のオーディオ・サブシステムを駆動 —

アウディA5は、クラシックなスポーツ・スタイルのクーペであり、彫りの深い車体と流線形のラインを備えています。調和の取れた車内のラインと、ダッシュボードに完全に一体化された精密なインストルメント・パネルは、そのスポーティな外観によくマッチしています。Blackfin® プロセッサをはじめとするアナログ・デバイセズの部品を使用したヘッドユニットラジオサブシステムは、グラフィカルなマルチメディア・インターフェース(MMI)の「ダッシュボード」ディスプレイを備え、車内の調和をそのクラシックなすばらしい外観に完全に共鳴させています。

Audi A5 carBlackfinプロセッサ「ADSP-BF539」は、 アウディA5のラジオのマルチメディア・インターフェースを駆動します。このインターフェースは、ドライバや同乗者向けに提供する多彩なCD品質の音楽にちなんで、「Audi Symphony/Concert Radio」という格好のネーミングがなされています。オプションのデジタル・オーディオ放送(DAB)機能は、「ADSP-BF532」プロセッサによって駆動されます。MP3互換の6-CDチェンジャーは、別の「ADSP-BF532」によって駆動されます。そしてもう1つの「ADSP-BF532」が、アップル社のiPodのような携帯メディア・プレーヤを集約した、A5のアウディ・ミュージック・インターフェースを駆動します。これにより、便利なダッシュボード・ディスプレイを実現し、ハンドルからの制御も容易になります。最高のオーディオ品質を提供するオプションのバング&オルフセン(B&O)サラウンド・サウンド・アンプでは、家庭用および自動車用エンターテイメント・システムにおけるハイファイ・サウンドの事実上の標準となっている、アナログ・デバイセズのSHARC® プロセッサを使用しています。

他のプロセッサ・アーキテクチャも検討されましたが、Blackfinプロセッサが最適と判断された理由は、アウディの車載インフォテインメント・システムにおけるオーディオ・デコーディング、DAB処理、およびMMI制御に要求される性能、スケーラビリティ、および接続性が評価されたことによるものです。Blackfinはまた、低リスクで短期間の開発を可能にするサポート・インフラストラクチャも提供しました。プロセッサの決定に影響を与えた要因としては、ハイエンドのオーディオ・システム分野におけるリーダーとしてのアナログ・デバイセズの評価に加えて、業界固有のサードパーティ知的財産(IP)が豊富に用意されている点も見逃せませんでした。

Blackfinが選ばれる理由

Blackfinプロセッサは、エレクトロニクス・アプリケーション(特に、フィールド・アップグレード機能を必要とするアプリケーション)の設計に必要な性能と接続性を自動車メーカーに提供します。自動車アプリケーションでは、メディア・フォーマットや通信規格の変更が常に伴います。したがって、このようなソフトウェアの柔軟性が不可欠です。さらに、信号/制御処理とマルチメディア・サポートを組み合わせたBlackfinプロセッサは、自動車用アプリケーション向けとして他の追随を許しません。


ダッシュボードの形で
533MHzのBlackfinプロセッサ「ADSP-BF539」は、プロセッサのパラレル・ペリフェラル・インターフェース(PPI)ポートを介してAudi Symphony/Concert RadioのMMIを制御します。MMI開発に使用されたのはグラフィカル・ユーザ・インターフェースをデザインするソフトウェア・ツールです。これによって、MMIユーザ・インターフェースのプロトタイプを作成し、さらなるカスタマイズのために簡単かつ迅速にシミュレートすることが可能になりました。

DAB処理用としては、「ADSP-BF532」プロセッサが選択されました。Audi Symphony/Concert Radioはソフトウェアラジオ(SDR)をベースにしているため、アウディでは、新しいソフトウェアを用いて新しいラジオプロトコルを容易に実装できます。将来のアップグレードは、Blackfinのプログラマブルなハードウェアに新しいIPをソフトウェア・フラッシュするだけで完了します。

MP3のデコード/再生とCDプレーヤのオーディオ処理には、別の「ADSP-BF532」プロセッサが使用されました。これはアウディの他のモデルにも搭載されているプレーヤです。このBlackfinプロセッサは、統合型自動車用マルチメディア・システム向けのネットワークとして広く認められたバスであるメディア・オリエント・システム・トランスポート(MOST)に、シリアル・ポートを介して接続されています。「ADSP-BF532」は、MOSTネットワーク・スタックを実行します。

「ADSP-BF532」プロセッサは、アウディ・ミュージック・インターフェースの設計にも使用されています。400MHzの「ADSP-BF532」は、このアプリケーション向けに最適な価格性能比を備えています。さらに、このプロセッサでは制御処理と信号処理の両方を実行できるため、オーディオ処理と外部デバイス管理の両方に対処できます。アウディ・ミュージック・インターフェースによって、ユーザは、オーディオ・システムとマルチファンクションステアリングを通じて、USBスティックやiPodデバイス(第4世代以降)などのステレオ・オーディオ・ソースを制御することができます。このインターフェースは、トラック・タイトルなどのiPodディスプレイの内容をオーディオ画面上に表示します。

SHARCプロセッサ「ADSP-21362」は、その高性能、豊富なオーディオ機能セット、およびオーディオ市場での評判が評価されて、サラウンド・サウンドB&Oアンプの基盤として選ばれました。このSHARCプロセッサは、オーディオを最適化するフィルタ・アルゴリズムを実行して、自動車キャビンの音響効果を高めます。B&Oアンプは、アウディA5クーペのオプションとして販売されます。

 

 

卓越したサポート

アウディA5プロジェクトの全設計チームの開発者は、アナログ・デバイセズのVisualDSP++ 統合開発/デバック環境 (IDDE)を使用しました。これによって、1つのインターフェースを通じて、プロジェクトの始めから終わりまでの効率的な管理が可能になります。VisualDSP++の主な特長には、ネイティブC/C++コンパイラ、高度なグラフ描画ツール、統計的プロファイリング、VisualDSP++カーネル(VDK)があります。VDKを使用すれば、十分に構造化されたスケーリングしやすい方法でコードを実装できます。また、複雑なハードウェアとレイアウトの問題を解決するために、開発者はアナログ・デバイセズのオンサイト技術サポートを使用して、アナログ・デバイセズエンジニアの経験とバックグラウンドを活用しました。

アウディは、A5クーペをこれまでで最も強い印象を与える先駆的設計として国内外で販売します。そしてBlackfinは、それに貢献しています。A5クーペが提供する豊富な機能によって、ハイファイ・オーディオ・システムのハンズフリー操作と将来におけるアップグレードが可能になります。これは有利な投資です。

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「アウディは、A5クーペをこれまでで最も強い印象を与える先駆的設計として国内外で販売します。そしてBlackfinは、それに貢献しています。」