インピーダンス計測 血液分析システム
血液分析には、インピーダンス計測やフロー・サイトメトリを用いたものなど、いくつかの方法があります。いずれの方法にも独自の条件と課題がありますが、いずれも正確で信頼が高く、再現のあるデータの収集と分析を行う必要があります。また、高速性と広い帯域幅も必須となります。フロー・サイトメトリとインピーダンス計測システムの設計には、一般にスティミュラス・ジェネレータ、データ・アクイジション・システム、アプリケーション・プロセッサ、そしてこれらの各要素のニーズに対応するための多様な製品を使用します。
インピーダンス計測システム
AD5933は、柔軟性が高いシングルチップのインピーダンス・コンバータであり、さまざまな励起周波数を生成し、得られたインピーダンス・スペクトルを検査できます。インピーダンス計測範囲は100Ω~10MΩであり、0.1Hzの分解能で100kHzまでの励起を設定できます。また、実数および虚数のデータ出力が可能であり、各周波数ポイントでインピーダンスの位相と絶対値を計算できます。AD5934のインピーダンス計測範囲はAD5933と同じですが、AD5933に搭載されるADCのサンプル・レートは1MSPSであるのに対し、AD5934では250kSPSです。また、AD5934には温度センサが内蔵されていません。AD5933とAD5934は16ピンSSOPで提供しています。
ADuC7021高精度アナログ・マイクロコントローラは、シングルチップの完全集積型データ・アクイジション・システムであり、ARM7TDMI®MCUコアと1MSPSの12ビットA/Dコンバータ(ADC)を備えています。また、高精度のA/DおよびD/A変換機能とフラッシュ・マイクロコントローラも内蔵しています。ADuC7021は40ピンLFCSPで提供しています。