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インピーダンス計測 血液分析システム

血液分析には、インピーダンス計測やフロー・サイトメトリを用いたものなど、いくつかの方法があります。いずれの方法にも独自の条件と課題がありますが、いずれも正確で信頼が高く、再現のあるデータの収集と分析を行う必要があります。また、高速性と広い帯域幅も必須となります。フロー・サイトメトリとインピーダンス計測システムの設計には、一般にスティミュラス・ジェネレータ、データ・アクイジション・システム、アプリケーション・プロセッサ、そしてこれらの各要素のニーズに対応するための多様な製品を使用します。


インピーダンス計測システム

インピーダンス計測システムは、液体とサンプルの構成成分を正確かつ迅速に分析します。ユーザ側で周波数を選択できる刺激信号がサンプルに与えられると、サンプルで発生した変化によってインピーダンスが変化します。この結果、得られたインピーダンス特性が分析対象となります。たとえば、既知のウィルス株が血液サンプルに加えられると抗原応答が起き、それによって化学反応が起きて血液のインピーダンスが変化します。さまざまな周波数に対するこの作用を特性評価すると、特定のウィルス株を検出することができます。

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 AD5933は、柔軟性が高いシングルチップのインピーダンス・コンバータであり、さまざまな励起周波数を生成し、得られたインピーダンス・スペクトルを検査できます。インピーダンス計測範囲は100Ω~10MΩであり、0.1Hzの分解能で100kHzまでの励起を設定できます。また、実数および虚数のデータ出力が可能であり、各周波数ポイントでインピーダンスの位相と絶対値を計算できます。AD5934のインピーダンス計測範囲はAD5933と同じですが、AD5933に搭載されるADCのサンプル・レートは1MSPSであるのに対し、AD5934では250kSPSです。また、AD5934には温度センサが内蔵されていません。AD5933とAD5934は16ピンSSOPで提供しています。

ADuC7021高精度アナログ・マイクロコントローラは、シングルチップの完全集積型データ・アクイジション・システムであり、ARM7TDMI®MCUコアと1MSPSの12ビットA/Dコンバータ(ADC)を備えています。また、高精度のA/DおよびD/A変換機能とフラッシュ・マイクロコントローラも内蔵しています。ADuC7021は40ピンLFCSPで提供しています。

 

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